「うちの子、分かってるのかしら…」専門医に聞いた、“発達障害”の子に効果的な声かけとは
「ほめているのに、子どもにいまいち伝わってないかも…?」発達特性のある子どもの自己肯定感を上げるため、積極的に声掛けをしてほめているのに、当の子どもがいまいち伝わっていない…。という経験はありませんか? 「発達障害の子は“自己肯定感”を保ちにくい」小児科医が教える、発達障害の子をもつ親が“習慣”にすべきこと そこで今回は、小児科の医師であり、自身も3児の母である西村佑美さんが、1万組以上の親子を診てきた経験や、発達特性のある子の子育ての実体験をもとに書いた書籍『発達特性に悩んだらはじめに読む本』(Gakken)を一部抜粋してご紹介。 小さい子にも伝わりやすい、スキンシップやジェスチャーをセットにしてほめる方法や、具体的な“ほめフレーズ”を分かりやすく解説します。
【子どもに伝わる! 注目するほめ方の極意】ほめ言葉とスキンシップ、ジェスチャーをセットにする
ほめ言葉をかけたのに、子どもが表情を変えずスンとしていて、「ほめたのに伝わっていない?」と思うことはありませんか。言葉の理解がこれから進む小さな子どもは、言葉だけでほめても伝わりにくいのです。 「がんばりを認めてくれた」「ほめられてうれしい!」と、子どもが喜びを実感できるようにするには、ニコニコの笑顔とほめ言葉、スキンシップやジェスチャーをセットにするのが効果的です。 ●イチ押しは、ほめ言葉+タッチ! 例えば、くつがはけたら、親が「はけたね! タッチしよう」と子どもの目を見てニコニコの笑顔で言い、タッチの受け身のポーズで構えます。子どもに親の手のひらを、パチン!と音が出るぐらいの強さでたたかせてみてください。その瞬間、子どもからニヤッと少しでも笑顔が出たらほめ成功! ちょっとがんばったことは「できた!」と軽めの片手タッチ、子どもがとってもがんばってやり遂げたときは「イェ~イ!」とテンション高めに両手タッチ、ハイタッチなど使い分けてもいいですね。 ●ほめ言葉+パチパチと拍手、GOODポーズ、などのジェスチャー ●ほめ言葉+頭をよしよし、背中にふれる、ぎゅっと抱きしめるなどのスキンシップ ほっぺにチューをするなどスキンシップ過剰だと子どもがお友だちにマネをすることがあるのでご注意を。習慣化しやすいのはタッチです。