【秋田・福島・奈良・島根】冬山登山で立ち寄りたい!温泉を楽しめる山まとめ
【秋田・福島・奈良・島根】冬山登山で立ち寄りたい!温泉を楽しめる山まとめ
山の恵みをダイレクトに受け取れることのひとつが温泉。歩いたあとの疲れは山の中や、ふもとの名湯で癒すのが醍醐味! 今回は、全国の山+温泉の踏査の旅を続けながら、温泉紀行ライターとして活躍をしている飯出敏夫さんに、いい温泉に浸かれる山を紹介していただきました。
【秋田県】乳頭山/大釜温泉
秋田駒か岳の北端に位置し、静かな山歩きが楽しめる乳頭山は、6月から8月にかけて、木道が花に埋もれるプロムナードになる。岩屑が堆積したかのような山頂は360度の大展望台で、南西に秋田駒か岳と田沢湖、北東に岩手山、北西に森吉山をはじめとする山並みが連なる。登山口として便利な大釜温泉は、乳頭温泉郷では希少な泉質の源泉かけ流しの湯が満喫できる。
【福島県】一切経山/高湯温泉
吾妻連峰の名峰一切経山は、磐梯吾妻スカイラインのビューポイント・浄土平から登るコースがもっとも気軽で、まさに「楽山」そのもの。火山地形の登山道を登った山頂からは、眼下に、”魔女の瞳“と呼ばれる五色沼の絶景が。自然湧出の硫黄泉が楽しめる高湯温泉は、入浴料も安価な共同浴場「あったか湯」がトレッキング後に好適。露天風呂は3つ(男女別、貸切)あり。
【奈良県】稲村ヶ岳/洞川温泉
世界遺産に登録された大峰山では、いまなお女人禁制を貫く山上か岳が有名。それと対峙するかのようにそびえるのが稲村か岳であり、古来女性登拝者はこの山を目指してきた。霊域の雰囲気が漂う洞川温泉街の少し先の登山口から樹林帯を進み、九合目をすぎたあたりからブナの美林が広がり、深閑とした山の気配に包まれる。大峰山登拝の基地として栄えてきた洞川温泉では、光緑園西清がおすすめ。肌に優しい単純温泉が癒してくれる。
【島根県】三瓶山/三瓶温泉
三瓶山は、最高峰の男三瓶を筆頭に子三瓶、孫三瓶、女三瓶など6つの峰が環状に連なる、中国地方の希少な活火山。『出雲国風土記』の「国引き神話」に登場する神の山で、古くから出雲と石見の国の中間にそびえる名山として知られている。ふもとの三瓶温泉は、毎分3、000 リットルも自然湧出する中国地方随一の湧出量を誇る名湯。国民宿舎さんべ荘には、男女合わせて、16種類の湯船が揃い、源泉かけ流し浴槽もある温泉三昧の宿だ。鶴の湯、亀の湯のふたつの共同浴場も秀逸。 Photo/T。Iide 飯出敏夫
ランドネ編集部