世界初連発でトヨタと日産を凌駕、強烈だった「シャレード」
もう絶滅してしまった!?
デ・トマソの凄いのは限定車ではなくカタログモデルだったことで、ホットハッチ人気の高まりもあって、シャレードのイメージリーダーに君臨した。 赤/黒ツートーンがイメージカラーだったが、白いボディカラーのデ・トマソビアンカは500台限定で販売された。 シャレード デ・トマソは4代目で復活したが、初代ほどの特別感はなかった。2024年6月中旬現在、ネットで中古車検索をしても初代シャレード デ・トマソの出モノはゼロ。少なくともここ2年くらい見たことはない。残存しているモデルがゼロではないだろうが、それに近い状態だと予想できる。現在所有している方は、大事に乗っていただきたい。
世界最小のグループBカー登場!!
シャレードターボは市販車としては高性能だったが、モータースポーツに参戦するとなるとその参戦クラスが重要になってくる。そのクラスは排気量で分けられている。 シャレードの1Lターボエンジンの正確な排気量は993ccで、ターボエンジンはノンターボエンジンとのハンデをなくすためにターボ係数というのをかけたものによって排気量クラスが決まる。 当時のターボ係数は1.4だったので、シャレードターボは993cc×1,4=1390.2ccとなり、1300~1600ccクラスとなるが、1600ccクラスのパワーがあるわけではないので大きなハンデとなる。それを嫌ったダイハツは、1300cc未満のクラスで戦うために、926ccに排気量ダウンさせた926ターボを登場させた(926cc×1.4=1296.4cc)。 問題となったのはホモロゲーション取得で、グループAは連続する12カ月で5000台、グループBは200台のそれぞれ生産義務があるなか、ダイハツが選んだのはグループB。ということで826ターボは200台限定で販売された。 ポルシェ930ターボを彷彿とさせる車名、排気量が車名になっていること、日本車では希少なグループBホモロゲ取得車というスペシャル性によりあっという間に完売した。 1980年代前半から中盤にかけて最も画期的でニュースになったコンパクトカーだ。