初の自動運転による共同実証実験 京急バスと東急バスが横浜市などで開催
京浜急行バスと東急バス、東急は15日、3社協同による自動運転の実証実験を5月28日から6月3日の午前10時から午後4時まで行うと発表した。従来なら各社個別で行う交通事業者の実証実験をバス業界で初めて共同で行う。 京急バスは横浜市金沢区の能見台地区、東急バスは川崎市麻生区の虹ケ丘地区と横浜市青葉区のすすき野地区。遠隔監視をするコントロールセンターを京急グループ本社に設置し、複数エリア（事業者）の同時遠隔監視で小型モビリティを自動運転させることで、各エリアに共通する移動の課題やニーズ、個別の課題を検証する。 最近、在宅勤務など働き方の変化、ワークライフバランスが重要視されるなか、生活様式の変化や少子高齢化社会への対応から、移動のニーズも多様化している。これまでの住宅地と最寄り駅とか、駅から勤務先や学校といった通勤通学の輸送から、買い物、診察で通う病院、銀行などまで小回りの利いた移動が求められている。「どのような形で地域の生活を支えるか」が問われることに事業者側が目を向けた。 また、この技術を安全性の向上や運転業務の負担軽減へとつなげることで、バスの運転士の働き方改革にもなるとみている。
