問題を抱えた子どもたちが犠牲に。「プロブレム・ティーン産業」の闇
親の謝罪と対話の重要性
すでに子どもをプロブレム・ティーン産業のプログラムに通わせた親についてはどうすれば良いだろうか? 「子どもは謝罪を望んでいるのに、親は自分が間違いを犯したことを認めることができません。このことが多くの家族に永遠に残る溝を刻み込んでいます」とゴクナウアーは自らの経験を振り返りながら語っている。「もしあなたが自分の子どもをこうした施設に通わせたことのある親なら、そのことについて率直に話し合うことを強く勧めます」
少年の死因は他殺であると認定された
5月、ノースカロライナ州保健福祉省は、「トレイルズ・カロライナ・キャンプ」が精神保健、発達障害、薬物乱用サービスに関する認可規則に違反していると判断。同省はキャンプの認可を取り消すと通告した。「トレイルズ・カロライナ・キャンプ」は「私たちは、これまでも、そしてこれからも進歩を続けていく中、州がプログラムの認可を取り消す意向を知り、驚き、失望しています」と声明で述べ、7月初旬に認可取り消しに異議を申し立てる請願書を提出している。 6月に発表された検死報告書のなかで、死亡した少年は破損したビビィの囲いの中で窒息死したと結論付けている。この囲いは職員が間に合わせに作ったもので、中にいた人の呼吸能力を制限した可能性があり、「窒息死」したと検死官は記している。検視官の結論は以下の通りだ。 「彼は他人によってこの危険な睡眠エリアに入れられ、警報が開口部を固定していたため、状況から合理的に脱出する能力がなかった。破れていたメッシュフラップの代わりに開口部を固定するために使用された外側のパネルが不透明な材質だったため、カウンセラーは本来すべきように彼の様子を確認できなかった。そしてこのことによって、問題に気付いて彼が亡くなる前に救助を行うことができなかった。これらの要因を考慮すると、この死因は他殺であると認定するのが最も適切である」
Translation & Text : Naoko Ogata