タイ中銀、バーツ相場を監視 財務相は輸出支援求める
Kitiphong Thaichareon [バンコク 19日 ロイター] - タイ中央銀行のサッカポップ総裁補は19日、中銀はバーツ相場を注意深く監視しており、過度の変動を防ぐよう努めると表明した。 「バーツは最近非常に不安定だが、外的要因によるものだと説明できる」と記者団に述べた。 中銀はバーツ相場を経済のファンダメンタルズと一致させると語った。また、米連邦準備理事会(FRB)の政策見通しに関するニュースは、すでに市場に織り込まれたとの見方を示した。 FRBが2025年の利下げペース鈍化を示唆したことを受けて、19日の為替市場でドルが幅広く上昇し、バーツは下落した。 LSEGのデータによると、バーツは一時3週間ぶりの安値となる1ドル=34.68バーツを付けた。0615GMT(日本時間午後3時15分)時点では34.65バーツとなった。 一方、ピチャイ財務相は記者団に対し、バーツが競争力を持ち、輸出を支援するよう中銀が保証する必要があるとの見解を示した。具体的な水準には言及しなかった。 また、インフレ率は低過ぎるとし、目標である1─3%の中間値まで引き上げなければならないと述べた。 暗号資産(仮想通貨)ビットコインが将来的に外貨準備に含まれるかとの質問に対し、中銀が検討すべきと答えた。