【プリンス関東2部プレーオフ】堀越が常盤に3-0で勝利 佐藤実監督「この1か月半が一番、選手が伸びる時期」
12月14日、高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2024プリンスリーグ関東2部 プレーオフ(参入戦)が千葉県内2会場で4試合が行われた。 【フォトギャラリー】堀越 vs 常磐 プリンスリーグ関東2部参入戦は東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木、山梨の都県リーグ1部を制した8チームが4チーム、2ブロックに分かれ、各ブロックで勝ち上がった2チームが来シーズン、プリンスリーグ関東2部参入が決まる。 岩名運動公園球技場での第1試合は堀越'(東京)と常盤(群馬)が対戦。試合は3-0で堀越が常盤に完封勝利を収め、代表決定戦に駒を進めた。 堀越は前半4分、CKのチャンスから最後はDF3渡辺冴空(3年)が決め、先制。続く8分にはゴール中央MF10三鴨奏太(2年)のパスを受けたDF2 竹内利樹人(3年)が決め、追加点を挙げた。 序盤で2点差とされた常盤。スペースを狙うべく、長めの浮き球のパスを多用。しかしボールの先には、堀越守備陣が構え、攻撃の形が作れないでいた。それでも常盤は時間の経過とともにパスがつながり、両サイドからの突破の回数が増え、さらにペナルティエリア付近でセットプレーのチャンスを得るようになった。常盤の攻勢に堀越守備陣に綻びが出始め、後手を踏むシーンが見られるようになった。 前半を2-0で折り返した堀越の優勢は変わらない。しかし、ハーフタイムでは主将DF2竹内の「たまたま失点していないだけ」「(守備に)誰もいかない」と守備の緩さを危機感とともに厳しく指摘。これで引き締まった堀越。後半、遮二無二に前に出る常盤の攻撃を受けつつ、前を向かせない守備でペナルティエリア付近に寄せ付けなかった。 良い守備から良い攻撃が生まれるもの。後半37分、DF5瀬下琥太郎(3年)、途中投入のMF15小川稜太(1年)を経由。最後はMF17岩﨑晄芽(3年)が3点目を決め、試合終了となった。 ハーフタイムでの修正が効き、3-0で勝った堀越。その堀越、約2週間後には第103回全国高校サッカー選手権大会という晴れ舞台が待っている。このタイミングで2部参入戦はチームにどのような影響を与えるのか。 「(2部参入戦は)T1リーグでチャンピオンにならないと立てません。この1年間、積み上げた答えのひとつです」と堀越・佐藤実監督は選手権出場を決めてから本大会までの、この1か月半を重要視している。 「(1か月半のあいだ)緊張感のあるゲームができるのとできないとでは差が出ると思います。勝負がかかった試合ができていることは我々にプラスなことです」と断言。さらに佐藤監督はこの1か月半は「選手がもっとも伸びる時期」と明かした。「(選手権の)出場が決まったことで、次を見据えながら、大会を意識しながら、練習試合ができることはとてもありがたいことです。昨年もそうですが選手の成長につながり経験値になります。もちろんケガのリスクはありますが、(この時期に)選手を伸ばしていかないと、(選手権で)勝ち残れません」とその理由と必要性を語った。 確かにそうかもしれない。12月上旬にはプリンスリーグ、プレミアリーグが終了する。そのカテゴリーのチームとトレーニングマッチを行うことでさらなる磨きがかかり、全国の雄と腕試しできる絶好の時期、もうひと伸びできる時期といえる。なお堀越は16日、参入をかけ、神奈川代表・日大藤沢を4-0で破った千葉代表・日体大柏と対戦する。 (文・写真=佐藤亮太)