10人リバプールが壮絶2-2ドロー!! 前半17分にロバートソン一発退場も2度の同点劇、最後は復活FWジョタが劇的弾
[12.14 プレミアリーグ第16節 リバプール 2-2 フルハム] プレミアリーグは14日、第16節を各地で行い、首位のリバプールがフルハムに2-2で引き分けた。0-1で迎えた前半17分にDFアンドリュー・ロバートソンが一発退場処分を下された中でも10人で奮闘を見せ、2度の同点ゴールを奪って勝ち点1をもぎ取った。昨季のフルハム戦で大活躍したMF遠藤航はベンチ入りしたが、出番はなかった。 【写真】「可愛すぎ」「佐々木大樹のモノマネ?」乃木坂46五百城茉央さんがオフショット公開 試合は立ち上がりから接触プレーが相次ぎ、両チーム通じて8分間で3枚のイエローカードが出るというタフな展開。すると前半11分、フルハムが先に試合を動かした。 中盤右サイドでMFサンダー・ベルゲとDFイサ・ディオプが挟み込み、縦パスから古巣対戦のMFハリー・ウィルソンが左サイドに展開すると、MFアレックス・イウォビのスルーパスからDFアントニー・ロビンソンが縦突破。鋭いクロスをファーサイドに送り込み、MFアンドレアス・ペレイラがボレーで決めた。 さらにフルハムは前半17分、MFサシャ・ルキッチのサイドチェンジで右サイド裏を狙うと、ロバートソンに一度は収められたが、トラップが浮いたところでH・ウィルソンが再奪取。裏に抜けたタイミングでそのまま倒されると、ロバートソンに一発レッドカードが提示された。 ロバートソンは最初の失点時にも自身の裏をクロスで突かれる形となっていたが、チームを苦しめる痛恨のミス。チームは10人で戦うことを強いられ、アルネ・スロット監督はMFライアン・フラーフェンベルフをCBの中央に入れる3-5-1のようなシステムを組んだ。 その後は一進一退の攻防が続いたが、スロット監督が前半30分過ぎ、4-4-1のシステムに変更すると、その後は数的不利のリバプールが安定したボール保持で優勢に。ハイプレスでもフルハムのポゼッションを苦しめ続け、FWモハメド・サラーが背後に抜け出す動きでチャンスも作るなど、勢いを持ったままハーフタイムを迎えた。 すると後半2分、リバプールがすぐに追いついた。フルハムのカウンターをフラーフェンベルフが止めた直後、押し込みながら敵陣に攻め込むと、右に開いたサラーのクロスにFWコーディ・ガクポが反応。192cmの長身を活かしてファーサイドに飛び込み、ダイビングヘッドを突き刺した。 今季全試合先発が続くサラーはこれでリバプール通算100アシスト目。今季は15試合目にして13ゴール9アシストとリーグ最多のスコアポイントを記録している上、10月の国際Aマッチウィーク明けからの直近8試合で9ゴール5アシストという圧巻の固め取りを見せている。 その後はフルハムが徐々にボールを持てるようになり、オープンなサイド攻撃を活用して攻め込むが、リバプールもフラーフェンベルフとDFフィルヒル・ファン・ダイクによる急造CBコンビが抜群の安定感を保つと、中でもフラーフェンベルフは持ち前のビルドアップ能力でフルハムのプレッシングを完全に無効化していた。 それでも後半32分、フルハムが均衡を破った。斜めのパスをうまく使ったビルドアップから左サイドに運び、ウィルソン、イウォビの組み立てからロビンソンがペナルティエリア内に侵入すると、折り返しのパスに反応したのは途中出場のFWロドリゴ・ムニス。トリッキーな右足アウトサイドシュートでゴール右隅に流し込んだ。 ムニスは第7節のマンチェスター・C戦で今季初ゴールを決めており、またも強敵相手の今季2点目。一方のリバプールは直前にフラーフェンベルフを中盤に上げ、最終ラインにDFジャレル・クアンサーを入れていたが、そのクアンサーがムニスに裏を取られる形で痛い失点となった。 それでも後半41分、リバプールが土壇場で追いついた。J・ゴメスの縦パスを起点に左サイドを攻め込み、流れていたFWダルウィン・ヌニェスが斜めのパスを送ると、これを受けたのは負傷明けで7試合ぶりの出場となったFWディオゴ・ジョタ。鋭い切り返しで相手CBの逆を取り、右足でゴール左隅に突き刺した。 その後もリバプールが猛攻を仕掛けたが、フルハムもなんとか耐え抜き、そのままタイムアップ。10人で奮闘したリバプールが勝ち点1をもぎ取った。