今、最も同業者から嫉妬されている女優は? 一流が認める才能(1)今や敵なし…世界最高の俳優が絶賛した天才
一流の俳優として知られる人でも、他の俳優たちをライバル視したり尊敬することでモチベーションを高めている者は多い。今回は、一流から「ライバル視」されている、または「尊敬されている」女性俳優をセレクト。プロが愛する「ミュージシャンズミュージシャン」の女優版。しかとご覧あれ。第1回。(文・shuya)
安藤サクラ
テレビドラマの主演や映画の名演技など、俳優として活躍が著しい安藤サクラ。日本でもトップクラスの演技力を誇る。日本アカデミー賞で3度の最優秀主演女優賞と2度の最優秀助演女優賞を獲得している安藤は、実は世界最高の女優から絶賛された経験を持っている。その世界的女優こそ、ケイト・ブランシェットだ。 ケイト・ブランシェットは、オーストラリア生まれのハリウッド女優。映画『TAR/ター』(2022)や『キャロル』(2015)など、数々のハリウッド映画で主演を果たしている。アカデミー賞やカンヌ国際映画祭など、世界的映画祭における常連女優。名実ともに「世界最高の俳優」の1人と言っても過言ではないだろう。 そんなケイトは、安藤をベタ褒めしている。そのきっかけとなったのは、日本でも社会現象となった作品『万引き家族』(2018)だ。名監督でもある是枝監督が務めた同作品。第71回カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞し、アジア勢の躍進として世界的にも大きな注目を集めた。 実は、カンヌ国際映画祭で『万引き家族』を見たケイトが、とても印象的な言葉を残している。 「もし今回の審査員となっている私たちのなかで、今後あの泣き方を演じたり演出する人が出てきたら、安藤サクラを真似したと思ってください」 ここまではっきり、日本人女優が世界的に評価される機会は珍しい。これから、安藤の世界的活躍が楽しみでしかない。 (文・shuya)
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