『FFⅦ リバース』に『ポケポケ』 ゲームサイト編集長に聞く“2024年話題作の特徴”は
■モバイルゲームにも多くの話題作が登場
家庭用ゲーム機のソフト以外にも、2024年は様々なモバイルゲームがリリースされました。その中でも話題作として、三代川さんは3つの作品を挙げました。 三代川:モバイルゲームで話題になったのは、『Pokémon Trading Card Game Pocket』というものがあります。いわゆるポケモンカードゲーム、リアルでカードを使って遊ぶポケモンカードのデジタル版。これはバトルも楽しめるんですけど、驚くほどシンプルにカードコレクションに振り切ったゲームになっているんですね。演出も抑えめでテンポも良く楽しめて、友人の引いたカードの中から抽選で(カードを)引いたりとか、カードをより集めやすい環境を作っているゲームになります。 昨今のモバイルゲームは非常にクオリティーが上がっていて、家庭用ゲーム機と遜色のないゲームが増えているんですけど、そうするとスマホに求めるスペックも上がってしまうんですよね。最新の機種じゃないと遊べません、とか。『ポケポケ』の場合は、容量やスペックのハードルが低くなっているので、かなり多くのユーザーを取り込んでいるということがあります。
三代川:あとは『学園アイドルマスター』というものもあります。『アイドルマスター』シリーズの最新作で、今回はアイドルプロデュースに原点回帰したゲーム、選んだアイドルの成長物語をかなり重視した作りになっています。 キャラクターのかわいらしさやライブシーンの演出のすごさもあるんですけど、今回キャラクターの育成部分が繰り返し遊びたくなるようなテンポの良さがある上に、例えば真面目なキャラクターやコツコツ頑張るキャラクターの場合は、コツコツと積み重ねるように成長し、大器晩成型のちょっとムラのあるようなキャラクターだったりすると、一か八か一気に成長するかしないかというシステムになっていたり。ストーリー、キャラクターとシステムが連動した作りになっていて、そういったところもあってかなり評判になっているひとつですね。