『FFⅦ リバース』に『ポケポケ』 ゲームサイト編集長に聞く“2024年話題作の特徴”は
■2024年も“ゲームソフトの収穫期” その特徴は…
多くのゲームソフトがリリースされた2024年。三代川さんは、2023年と同じく“ゲームソフトの収穫期”が続き、中でも“ある特徴”があった年だったといいます。 三代川:ゲーム機がある程度普及をして、各ゲームメーカーがゲーム機が発売された後に仕込んでいたものが3年4年、もしくは5年6年とたって花開いて売り出される状況になったので、まだ収穫期は続いていて、おそらくそれは来年くらいまで続くんじゃないかなとは思っています。今年はそういった収穫期の中でも、特に大型RPGのリメイクが目立った年でした。
三代川:今年後半ですけど、一番話題になったなと思うのはHD-2D版『ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ・・・』(12歳以上対象)ですね。元々は、1988年にファミコンで発売された『ドラゴンクエストⅢ』というものがあって、ドラゴンクエストシリーズの中でも特に人気が高い“ロト3部作”というものの一つになっています。 ドット絵のドラクエらしさも残しつつ背景を3Dで作ったり、今でも遊べるものとしてフルオーケストラの音楽だったり、ボイスを入れたり。現代の遊びやすさも加えたリニューアルになっています。あまりゲームをしない人の中でもドラクエはやるっていう、お祭り的に楽しむ方々もいらっしゃる。そういった休眠層、復帰層も取り入れましたし、親子2世代で楽しむ方だったり、ゲーム実況で古いゲームでしか遊んだことがない、見たことがないという方も今は遊べるというところで、そういったユーザーも取り込んでいるんじゃないかと思います。
三代川:(他にも)リメイクという意味では、『ファイナルファンタジーⅦ リバース』(15歳以上対象)がありました。『ファイナルファンタジーⅦ』は、1997年にプレイステーションで発売されたもので、今、全3部作のリメイクプロジェクトが動いていて、今回のリバースは2作目になります。 ものすごいグラフィッククオリティーの、いわゆるフォトリアルというか。かなりリアル寄りで、でもキャラクターらしい演出も加わっているというものなんですけど、今回のお話の中では“忘らるる都”というところまでが描かれる。原作の『ファイナルファンタジーⅦ』ですごく大きな運命を迎える、物語のクライマックスといえるような場面なんですけど、その場面が今回のリメイクで若干シナリオが変わるというものがあるので、“あの運命はどうなるのか”というところが話題になって、それを迎えたユーザーさんがさらに3部作目が楽しみになる、そういうリメイクになっていました。