【#佐藤優のシン世界地図探索59】岸田政権の「部族支配」、その向こうに見えてきた『岸田忠臣蔵』
ウクライナ戦争勃発から世界の構図は激変し、真新しい『シン世界地図』が日々、作り変えられている。この連載ではその世界地図を、作家で元外務省主任分析官、同志社大学客員教授の佐藤優氏が、オシント(OSINT Open Source INTelligence:オープンソースインテリジェンス、公開されている情報)を駆使して探索していく! * * * 連載52回で取り上げた、家産国家・日本。この国は今や岸田政権の下、急速に「部族支配」と化してきている。そしてその向こうに『岸田忠臣蔵』という感動の悲劇が待ち受けているらしい。 ――岸田首相の米国議会向けスピーチと日米共同宣言が違うのは、これ、もしかしたら岸田さんの特徴ですか? 佐藤 そう、岸田政権の特徴です。民主的な手続きとか、そういったことを考慮せず、国民は適当にあしらっておけ、というやりかたですよね。 喜ぶようなことを適当に言っておいて、実際は後でまとめ上げる、という発想です。だから、これが岸田さんが嫌われる理由だと思いますよ。ただ国民は、何となく敏感になって、この辺りに気が付いています。 ――ですよね。 佐藤 やっぱり極端なエリート主義というか、ファミリー支配。なんか、そういった形とはちょっと違う感じになってるんじゃないかなと思います。 ――深海の底にあって、すさまじい水圧で、なんらかの新しい変化があったのですか? 佐藤 そうです。自分たちのファミリーが一番頭が良いから、言うことを聞けというわけです。 ――小さい貴族家族でありますか? 佐藤 はい。だから、部族支配ですよね。 ――部族!! キシダ族に支配されたニッポン、なんですか? 佐藤 そういうことです。 ――外国の部族紛争とかを批判できないじゃないですか? 佐藤 トランプだって部族ですよね。 ――あっ、そうなんですか! 佐藤 さらにバイデンも部族です。その意味では習近平もプーチンも部族です。 ――地球は部族支配なんだ......。 佐藤 世界的に民主主義は後退してるんですよ。 ――どうしたらいいんですか?