ポーズをとる田中恒成（左）とプメレレ・カフ

　１３、１４日に東京・有明アリーナで開催されるボクシングの７大世界戦とＷＢＡ・ＷＢＣ同級３位・那須川天心（２６）＝帝拳＝のＷＢＯアジアパシフィック・バンタム級王座決定戦の最終会見が１１日、東京都内で行われた。両日のメインイベントに出場するＷＢＡバンタム級王者・井上拓真（２８）＝大橋、ＷＢＣ同級王者・中谷潤人（２６）＝Ｍ・Ｔ、那須川ら出場する全１６選手が登壇。それぞれが試合に懸ける思いを明かした。両日はアマゾンのＰＲＩＭＥ　ＶＩＤＥＯが独占生配信する。 ◆田中恒成、挑戦者プメレレ・カフのむらさきヘア【写真】 　　◇　　◇　　◇ 　世界王者や世界王座決定戦出場者がずらりと並んだ会見で、最もリラックスした様子だったのは世界４階級を制し、世界戦も１２試合目というＷＢＯスーパーフライ級王者・田中恒成（２９）＝畑中＝だ。 　「いつも統一戦だの、いろんな目標を口にしていますが、今回こうやってたくさんの選手が試合をする中でどうやって目立っていくのか、どう試合していくのか、そういったことにとらわれすぎ自分を見失わないよう、試合に集中したいと思います」と、一歩引いた視点を見せた。 　同級６位プメレレ・カフ（南アフリカ）とは初対面。「体調がすごく良さそう。自分も絶好調なのでいい試合を見せられると思います。ただ、髪の毛を紫に染めていますよね？　僕のおばあちゃんもよく鮮やかな紫に染めていて。何が言いたいかというと、見慣れているから威嚇にはならないよ、と」とコメントして場内の笑いを誘う場面も。１９歳で世界王座を獲得して１０年。田中は日本ボクシング界をリードする風格も身に付け始めている。