「大卒じゃなくても」稼げる仕事10選、求められているのは経験とスキル 米国
今日の雇用市場において、雇用主が求めているのは経験とスキル
7. 不動産シニアマネージャー 集合住宅や商業ビルの日常業務を監督する職業。このリストにある他の職業と同様に、給与水準は経験や地域によって異なる。例えば、ミシガン州グランドラピッズでの平均給与は10万1625ドル(約1600万円)で、ロサンゼルスはで15万1675ドル(約2400万円)だ。不動産業では大卒でなくても10万ドル以上の収入を得ることができるが、収入にはかなりの幅があるため、このリストの何番目にこの職業をもってくるかは難しい。 8. コンピューター・ネットワーク・アーキテクト 必須ではないが、多くの場合は4年制の大卒であることが必要、あるいは強く望まれる。だが相応の経験がある場合、平均12万9566ドル(約2050万円)稼ぐことができる。 9. プロダクト・マネージャー 学位は必須ではなく、12万ドル(約1900万円)以上を稼ぐチャンスがある。 10. エレベーター設置業 学位を必要とせず、平均年収は10万2240ドル(約1600万円)。この業界には修理技師など似たような仕事も数多くあり、給料もかなりいい。 他にも、間違いなく言及するに値する職業がいくつかある。 トラック運送業では、オーナー/オペレーターは平均で年間21万ドル(約3300万円)以上稼ぐことができる。厳密にはオーナーは起業家であり、つまり別のリストに属するが、収入はこのリストのトップにくる。労働統計局によると、原子力技術者の平均年収は10万1740ドル(約1600万円)だ。全米で少なくとも1つの原子力発電所が立地しているのは28州で、この職業は勤務場所が限定される。貴重な経験を高収入の職業に転換する機会が多くあるのは確かで、それらの職業は地域や業界の求人によって異なる。 賃金格差は世代やジェンダー、教育を超えた問題だ。カリフォルニア州ではギャビン・ニューサム知事が従来の4年制大学を卒業していない人々のために良い雇用機会を創出する取り組みを発表した。同州の生活費は全米で最高水準にあり、雇用における経済格差の解消は4年制大学に通う時間や金、願望がない人々を救済する措置となる可能性がある。 Final Round AIのマイケル・グアン最高経営責任者(CEO)はGlassdoorの調査結果について、リストにはなかった「未来の仕事におけるハイテクの役割」に焦点を当ててコメント。「調査結果はテクノロジー、特に人工知能(AI)がキャリアの成功のための別の道を開くことによって、雇用市場をいかに変革しつつあるかを浮き彫りにしている」と指摘した。 AIは学位を取得しなくても高収入の仕事に就けるようにしてくれるかもしれないが、今のところは賢く選択した方がよい。「万能」の解決策などなく、AIが常に解決策であるとは限らない。だがAIがツールであることに変わりはなく、どのようなキャリアを選択するにしても活用できるものだ。 今日の雇用市場において、雇用主が求めているのは経験とスキルだ。大学の学位は知性や収入を測るものではない。だが、機知に富んでいること(そして自分のキャリアを賢く選択すること)は常に大事だ。
Chris Westfall