【京都の展覧会】伊藤若冲の“激レア”な巻物も!年始に行きたい「初」尽くしの美術展3選
京都文化博物館「日中平和友好条約45周年記念 世界遺産 大シルクロード展」
中国から地中海東部沿岸に至るシルクロードは、その昔、東洋と西洋をつないだ大交易路。2014年、シルクロードはユネスコの世界遺産に認定されました。京都文化博物館では、中国国外で初めてとなる大規模なシルクロード展を開催中。中国27カ所の博物館、研究所が所蔵する文物や関連資料など、約200点を公開しています。
同展の第1章「民族往来の舞台~胡人の活動とオアシスの遺宝~」では、当時使われていた器やコイン、手紙といった遺宝を通して、騎馬遊牧民たちの息吹を伝えます。全体に散りばめられた赤い瑪瑙が豪奢な《瑪瑙象嵌杯(めのうぞうがんはい)》は、新疆ウイグル自治区にある墓から出土されたもの。虎を象った把手からも、自然と共存していた遊牧民の文化が感じ取れます。 第2章は「東西文明の融合~響き合う漢と胡の輝き~」と題し、主に唐時代の名品を紹介。第3章では「仏教東漸の遥かな旅 ~眠りから覚めた経典と祈りの造形~」では、トルファン、敦煌で発見された経典や、西安、敦煌(とんこう)など各地の博物館・研究院に収蔵されている仏教美術を公開しています。 【日中平和友好条約45周年記念 世界遺産 大シルクロード展】 会期/~2025年2月2日 開室時間/10時~18時(金曜日は19時30分まで) ※入場は閉室30分前まで 入場料/当日:一般1,600円 大高生1,000円 中小生500円 ※未就学児は無料(要保護者同伴) ※学生料金で入場の場合は要学生証 ※障がい者手帳などを提示の方と付き添い1名まで無料
福田美術館「開館5周年記念 京都の嵐山に舞い降りた奇跡!! 伊藤若冲の激レアな巻物が世界初公開されるってマジ?!」
海外からも注目を集める江戸時代の天才絵師、伊藤若冲。長い間、ヨーロッパの個人が所有していた若冲の巻物が、昨年、京都・嵐山にある福田美術館のコレクションに加わりました。福田美術館では、その“激レア”な巻物を、世界で初めて一般公開する展覧会を開催しています。 同展の第1章「若冲と彼が影響を受けた画家たち」では、蕪畑と2羽の鶏をリアルかつ微細な筆使いで描いた最初期の作品《蕪に双鶏図》をはじめ、初期から晩年までの作品を展示。さらに、若冲が影響を受けた中国人画家の作品にも焦点を当て、独自の創作世界が生まれた背景に迫ります。