兵庫県知事選で注目のSNS活用「ひるおび」出演者から意見続々「言いたい放題」「ルール作らないと」
TBS系情報番組「ひるおび!」(月~金曜・前10時25分)が18日に生放送され、17日に行われた兵庫県知事選で斎藤元彦前知事が再選されたことを報じた。中でも斎藤前知事がSNSを通じて支持を伸ばしていった点に、出演者からコメントが相次いだ。 政治ジャーナリストの田崎史郎氏は「有権者の人が何を見ているかなんですよね。残念ながら新聞、テレビは後退してYouTubeを見て反応している」と分析。「自分の見ているメディアが正しいと思うから、そこへ候補者が情報を送り込まないと届かない。若い人は新聞、テレビを見ていない人が多いんだから」としつつ「YouTubeの怖さは、1度見ると似ているやつがどんどん入ってくる。自分の考えているのと同じ人がこんなに多いと思ってしまう」と、接する情報に偏りが生じる危険性にも触れた。 前鳥取県知事の片山善博氏は選挙期間中、テレビなど既存メディアには公職選挙法が適用されるのに対し「SNSが急速に発達したことに選挙活動が付いていってない。SNSは解放されて言いたい放題みたいになっている」と指摘。SNSには「真実もあるけどウソもいっぱいある」とし「一方的に規制するのは良くないがルールが必要。これから考えていかないといけないと思った」と時代の変化を感じとった。 落語家の立川志らくは既存メディア、SNS両方に触れる世代として「どっちを信じていいのか分からない」と戸惑いを覚えたことを吐露。「SNSを駆使しないとこれから選挙なんかは勝てないけど、ルールをちゃんと作らないと政治に関わってくるのは問題だから」とルール整備を要望した。八代英輝弁護士も「日本でもフェイクニュース対策は必要。SNSは玉石混交の中で、本人の一次情報に接することができる。誰かを熱心に推す人は、その他の候補のアンチにもなりうる。不正に関することにもなりうる」と警鐘を鳴らした。
報知新聞社