AMC社債で利益、「ミームファンクラブのおかげ」とマラソンCEO
(ブルームバーグ): ヘッジファンドのマラソン・アセット・マネジメントは、映画館チェーンの米AMCエンターテインメント・ホールディングスの社債を取引価格が大きく下がっていた時期に購入していたが、ミーム銘柄としての同社株の最近の急伸で同社債の魅力は一層増した。マラソンのブルース・リチャーズ最高経営責任者(CEO)が15日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで語った。
リチャーズ氏によると、マラソンは額面1ドル当たり約60セントで取引されていた時にAMCの担保付き優先社債を購入。その後、価格は同90セント強に上昇した。
AMC株の今週の株価急伸は 「ロアリング・キティ」の呼び名で知られるキース・ギル氏のSNS復帰が引き金となり、これを受けた株価上昇で社債保有者にとっての安全性が向上したという。
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リチャーズ氏は社債について、ダウンサイド・プロテクションが全て確保されているとし、「ロアリング・キティと、AMC株を買っているミームファンクラブのおかげだ」と語った。
AMCは株価上昇を債務圧縮に利用。2021年の流動性強化に役立てた手法を再び生かしている。
リチャーズ氏はこうした動きについて、マラソンにとって有利だとの認識を示した。
原題:Marathon Cashing In on AMC’s Meme-Stock Rally, CEO Richards Says(抜粋)
--取材協力:Eliza Ronalds-Hannon.
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Samantha Stewart, Maria Clara Cobo