恒常化した「文明の衝突」と「アフガニスタンでの敗北」を直視しない日本|9・11から20年:絶対の「自由と民主」が去った世界で
Rob Crandall/Shutterstock.com
アメリカが20年間にわたるアフガニスタンでの駐留を終えた 。アメリカのアフガニスタンでの戦闘作戦はこれで終わったのかもしれない。だが対テロ戦争は終わっていない。 タリバン政権の復活で、アフガニスタンが国際テロ活動の温床になる可能性が残り続けることは、言うまでもない。だが、本質はそこではない。2001年にアフガニスタンから始まった 「世界的なテロとの戦い(Global War on Terrorism: GWOT)」としての「対テロ戦争」 は、さらにいっそうの地理的な広がりを見せながら、続行中である。 アメリカのアフガニスタン撤退後に、この「対テロ戦争」が、どのような展開を見せていくのか。大きな問いである。
本文:5,804文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
篠田英朗