「過激で批判的な掲示板を読むのがやめられません。時間の無駄と思いつつ、つい読んでしまいます…どうしたらいいのでしょう」悩みを専門家が解消
やめたいけれど、やめられないときの対策
習慣になっていることを辞めるのは難しいことではありますが、抜け出せないということはありません。ポイントは、いきなりではなく、「少しずつ段階を踏んでいくこと」です。小さなステップを積み重ねて、無理なく習慣を変えていきましょう。 (1)「やめる」ではなく「置き換える」という発想へ 何かを「やめる」と思うとストレスが溜まりやすいので、代わりに「新しい習慣に置き換える」という視点を持つと良いでしょう。例えば、ネット掲示板やゴシップ記事を読む代わりに、好きな音楽を聴く、本を読むなどの選択肢に変えてみましょう。最初はちょっとの時間で辞めてしまい、また掲示板や記事を読むという状態になってしまうかもしれませんが、それでも諦めずに、別の行動を続けてみてください。 (2)自分を責めないこと 過激な情報に触れてしまったとしても、それ自体を否定する必要はありません。なぜなら、過激な情報を見ると言う行為には何らかの心のニーズが隠されていて、そのニーズが満たされた状態と言えるからです。「つい見てしまった」と気づいても、そこで自分を否定するのではなく、「今日はいつもより疲れていたんだな」とか「見ちゃったけど、私の気持ちは満たされたね」と、自分を労わる声かけをしてあげましょう。 (3)引き金となっている感情や状況を把握する ネット掲示板やゴシップ記事に触れたくなる背景になっているものを探ってみると、止めるための行動をとりやすくなります。例えば、仕事でストレスが溜まっている、家事育児で疲れている、孤独を感じている、自分の現状に何かに不満があるといったようなことなどです。過激な情報に触れることを止めようとする前に、過激な情報に触れる引き金となっている感情や状況を把握し、そこにアプローチすることで、悩んでいる行動が減ることがあります。 (4)ポジティブなコンテンツに目を向ける ネガティブな情報だけでなく、少しずつポジティブな情報に触れる時間を増やしてみるのもひとつ。自分の成長や興味を引き出すような内容に触れることで、ストレスが軽減し、日々のモチベーションが高まることもあります。 (5)使っている時間を可視化してみる ネット掲示板やゴシップ記事を読むことにどのくらいの時間を費やしているのか、記録してみるのはどうでしょうか? 数字などわかりやすく目に見える形にすると現状が把握しやすいですし、「このくらいの時間にとどめてみよう」など目標が立てやすいかもしれません。