もはや3シリーズより日本向きかも BMW2シリーズ・グランクーペが2代目に進化し、本国でデビュー
ガチガチのキープ・コンセプト
BMWが、1シリーズ・ベースの4ドア・クーペとなる新型2シリーズ・グランクーペを発表した。初代登場から5年、2代目は絵に描いたような正常進化を遂げた。 【写真99枚】2世代目に生まれ変わった「BMW1シリーズ」をベースにした4ドア・クーペ、新型「BMW2シリーズ・グランクーペ」の詳細画像をチェック ◆ボディ・サイズは若干拡大 ボディ・サイズは、全長×全幅×全高=4546×1800×1445mmで、初代より20mm長く、25mm高いが、全幅は同等。2670mmのホイールベースも従来通りで、5シーターの4ドア3ボックスという成り立ちも維持された。 ◆ひと目で2シリーズとわかる エクステリアは、ひと目で2シリーズ・グランクーペとわかるショート・デッキのウェッジシェイプを初代から継承。。フロントまわりで初代との差異を感じさせるのは、左右の一体感を強めたキドニー・グリルと、縦方向にデイタイム・ライトが走るヘッドライトといった新しくなったディテールの部分だ。 リアまわりでは、切り欠きが設けられたテールライトが特徴的。ダックテール形状のトランクリッドは従来よりもシャープな印象だ。 ◆カーブド・ディスプレイを導入 インテリアは、運転席前とセンターの2画面を一体化したカーブド・ディスプレイを導入。ほかの最新のBMW同様、最新の インフォテインメント系は最新の「OS9」で、操作系にはショートカットを常時表示して素早く機能を呼び出せる「iドライブwithクイックセレクト」を採用した。空調操作は、タッチ式ディスプレイのほか、{ハイ、BMW}で起動する音声認識でも操作可能だ。 ◆マッサージ機能付き シートのデザインを一新し、フロントにはマッサージ機能を装備できるスポーツ・シートも設定。運転席と助手席の間にはインタラクション・エアバッグを設置して乗員保護を強化した。 荷室容量は、エンジン車が先代と同等の430リッター、マイルド・ハイブリッド車が360リッター。後席は40:20:40分割可倒式で、長尺物やかさばる荷物の積載にも対応できる。 ◆最速モデルは300psの4WD 発売時のラインナップは4機種で、最上位の「M235 xドライブ」は、300ps/400Nmの2.0リッター直4ターボを積む4WD。0-100km/h加速は4.9秒、最高速度は250km/hに達する。 ほかのモデルはすべて前輪駆動(FF)で、ガソリン・モデルは156ps/240Nmの1.5リッター直3ターボの「220」。ディーゼル・モデルはすべて2.0リッター直4ターボで、150ps/360Nmの「218d」と、163ps/400Nmの「220d」の2機種。220と220dは、20ps/55Nmのモーターと48Vシステムを組み合わせたマイルド・ハイブリッドだ。トランスミッションは、M235を含め全車デュアルクラッチ式7段自動MTのDCTを採用する。 生産はプラットフォームを共有する新型1シリーズなどと同じく、ドイツ・ライプツィヒ工場で行われる。発売は2025年3月の予定だ。 文=関耕一郎 (ENGINE WEBオリジナル)
関耕一郎