40歳代「新NISAはじめるべき?」【シミュレーション】月3万円「預貯金vs積立投資」で老後はいくら差がでますか?
GWは旧友や身内などに久しぶりに会い、近況報告や懐かしい話に花が咲いた方もいるでしょう。 【シミュレーション結果など写真5枚】「月3万円・25年間の積み立て」年利1~6%でいくら?積立額・年数別も確認 2024年1月から新NISAがはじまっていますが、身近な人で「新NISAをはじめた」なんて聞くこともあるもの。 老後への不安が高まる今、年齢を重ねるほど「新NISAはじめた方がいいのかな?」「老後資金対策によさそうだけど、具体的にどうしたらいいの?」など気になるものです。 特に40歳代になると少しずつ老後を意識しはじめて資産運用に興味をもつものの、目の前の生活費や教育費、住宅ローンに追われているとなかなか資産運用まで考えられないという方も少なくないでしょう。 今回は新NISAの詳細を確認しながら、月3万円からの積立投資のシミュレーションをみていきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【新NISA】つみたて投資枠と成長投資枠の違いとは?
まずは2024年からはじまった新NISAの概要を確認しましょう。 ●新NISA「成長投資枠」 ・年間投資上限額:240万円 ・非課税保有期間:無期限 ・投資対象商品:上場株式・投資信託など ●新NISA「つみたて投資枠」 ・年間投資上限額:120万円 ・非課税保有期間:無期限 ・投資対象商品:投資信託やETF 非課税保有限度額(総枠):1800万円(うち成長投資枠1200万円)※枠の再利用が可能 新NISAには2つあり、従来のつみたてNISAが「つみたて成長枠」、一般NISAが「成長投資枠」となりました。 また、新NISAでは「つみたて成長枠」と「成長投資枠」の併用が可能になり、年間投資上限額は成長投資枠で240万円、つみたて投資枠で120万円です。 他にも非課税保有期間が無期限になるなど、長期的な資産形成が可能となり、老後資金対策をしやすくなったといえるでしょう。
40歳代の貯蓄額はいくら?平均と中央値を確認
40歳代になるとだんだんと老後資金準備を考えるものですが、今の40歳代はどれくらい貯蓄を保有しているのでしょうか。 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」より、まずは40歳代の貯蓄について、二人以上世帯と単身世帯にわけて確認しましょう(金融資産を保有していない世帯を含む)。 ※金融資産には現金や預貯金以外に、投資信託や株式、債券、保険商品などの残高も含まれます。 ●【40歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:889万円 ・中央値:220万円 ●【40歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:559万円 ・中央値:47万円 40歳代の貯蓄は平均額を見ると二人以上、ひとり世帯ともに500万円を超えました。 しかし、より実態に近い中央値をみると、二人以上世帯では200万円超ですが、ひとり世帯では50万円以下となっています。 現代の40歳代は「就職氷河期世代」といわれるように、大卒でも正社員になるのが難しい世代でした。そのような背景も貯蓄額に影響しているのかもしれません。 ただ、やってくる老後に向けて、個人の状況にあわせて預貯金や資産運用などで対策をとることは大切でしょう。