FA上原をイチロー所属のマーリンズが獲得リストアップ!
イチローの在籍するマーリンズの獲得候補選手リストに、レッドソックスからFAとなっている上原浩治(41)が入っていることが明らかになった。球団の公式ホームページが報じたもの。 記事によると「マーリンズは、中継ぎ、クローザーの強化を狙っており、上原と同じくレッドソックスからFAとなったブラッド・ジーグラーにも関心を示している」という。さらにクローザー候補として、FA市場の上位にリストアップされているアロルディス・チャップマンと、ケンリー・ジャンセンの獲得にも興味があると伝えた。ただ、この2投手は争奪戦が激しく、マーリンズが契約できる可能性は高くない。 それらの事情を踏まえた上で、同記事は「上原をクローザーとして起用する選択肢もある」としている。「マーリンズは巨額を投じない選択も考えているだろう。球団は少ない金額でクローザーができる数人の投手を獲得するという現実的な路線についても考えている。上原もジーグラーもクローザーとしての経験がある」と解説を加えた。 現在、ウインターミーティングが開催されているが、マーリンズのヒルGM兼編成部長は「我々は、現時点ではすべてのことを調査している段階。多くのよい選手の名前が挙がっている。チームをよりよくするために、すべての選択肢について調査している」とコメントしている。 一方で、上原がレッドソックスと新たに再契約を結ぶ可能性は低くなった。 レッドソックスは、トレードでブルワーズから右腕の中継ぎタイラー・ソーンバーグを獲得。レッドソックスの球団公式ホームページは、「ソーンバーグの獲得により、4年間、レッドソックスでプレーし、2013年のワールドシリーズ優勝に大きく貢献した上原と、再契約することはほぼなくなった」と報じた。 今季、レッドソックスは、クローザーのクレイグ・キンブレルを獲得したため、上原はセットアッパー役に配置転換となったが、キンブレルが地区優勝争いをしていた時期に制球難に陥ったことがあり、地元メディアは上原のクローザー復帰を熱望。ファレル監督に「上原をクローザーにするつもりはあるか」と繰り返し質問していたことがあった。上原自身、右胸の筋肉の故障でブランクを作ったが、中継ぎ陣のなかで最も信頼感が厚く、移籍するチームによっては、クローザー起用される可能性はなくはない。 特に上原の制球力は高く評価されていて、今季も与四球は少なく、9回あたりの三振数は12.1個。また、ホームのフェンウェイパークでの防御率は4.84だったが、アウェーでは2.19と好成績を残している。 上原の移籍先については、これまでジャイアンツも上原に関心を持っているとも報じられた。ジャイアンツはセルジオ・ロモらがFAとなっており、中継ぎ陣の補強に迫られている。先日、メジャーリーグでGM経験のあるジム・ボーデン氏が、ESPNで「上原がフィットする球団」としてマーリンズ、パイレーツ、エンジェルス、アスレチックスの5球団をリストアップしていたが、果たしてどの球団と契約を結ぶのか。 もしマーリンズに決まり、イチローの同僚になれば、40代のベテラン日本人選手2人がマーリンズを引っ張っていくことになる。タフな2人が、不慮のボート事故で亡くなったフェルナンデスの死から立ち直るチームの精神的な支えにもなるだろう。