マイコプラズマ肺炎などの感染症が警戒レベルに!感染症対策を行なっている世帯でも6割が発症
肌寒い日が徐々に増え、冬の到来がもう間もなくに迫ってきた。冬といえば感染症が不安な季節だが、昨冬はどれくらいの人が感染症対策を行ったのだろうか? 【グラフ】500人に聞いた「睡眠に関する悩み」TOP3、3位眠りが浅い、2位途中で目が覚める、1位は? キリンホールディングスはこのほど、全国の20~70代の男女1000人に「昨年冬の世帯感染率調査」を実施し、その結果を発表した。
1、今夏猛威を振るった手足口病に続き、マイコプラズマ肺炎など各感染症に警戒が必要
国立感染症研究所の調べによると、2024年9月9日(月)から9月15日(日)までの1週間(第37週)において、定点医療機関あたりの手足口病患者数が5.0人を超えて「警報レベル」に達したのは、36都道府県となった。夏に流行する傾向がある手足口病の患者数は、秋になっても引き続き高い水準で推移している。 手足口病と同様に子供を中心に流行が広がっているのがマイコプラズマ肺炎だ。東京都では2024年9月16日(月)から9月22日(日)までの1週間(第38週)に報告された1医療機関当たりの患者数は2.8人で、統計を開始した1999年以降、過去最多の患者数となっている。 また地域によってヘルパンギーナ、伝染性紅斑(りんご病)、溶連菌といった感染症の流行も観測されている。 これらの感染拡大の一因として、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行に伴い、人々に求められていたマスク着用、手洗いの励行など、基本的な感染症対策が緩和されたことが考えられる。今後、気温と湿度の低下に伴い季節性インフルエンザが流行するシーズンも控えており、各感染症へのより一層の警戒と備えが必要だ。
2、昨年の冬は、約8割の世帯で感染症に罹患しないよう何らかの対策を行っていた
全国の20~70代の男女1000人を対象に行った「昨年冬の世帯感染率調査」によると、「去年の冬(11~2月)、あなたやあなたの家族は、風邪やインフルエンザ、コロナウイルスを含む感染症について、罹患しないように、何らかの対策を行っていましたか?」という質問に対して、78.1%の人が「十分に行っていた」または「やや行っていた」と回答した。新型コロナウイルスの流行以降、大半の世帯においては、引き続き感染症対策が実施されていることがうかがえる。