チェルシー、エンソの人種差別チャントに関し声明「完全に容認できない」…懲戒手続きを開始
チェルシーは17日、所属選手の人種差別行為に関する公式声明を発表した。 現地時間14日に行われたコパ・アメリカ2024決勝でコロンビア代表を延長戦の末に1-0で下し、大会連覇を果たしたアルゼンチン代表。祝賀ムードのなか、チームバスの車内でMFエンソ・フェルナンデスが自身のSNSでライブ配信を行なっていると、選手らがフランス代表の有色人種の選手に対して人種差別的なチャントを歌っている場面が全世界に公開された。 この動画が拡散されると、アルゼンチン代表の選手たちへの非難が殺到。フランスサッカー連盟(FFF)は「有害な人種的および差別的なコメントに対して告訴を起こす予定」としつつ、自国代表選手に対する人種差別を非難する声明を発表した。 また、チェルシー所属のフランス代表DFウェズレイ・フォファナは自身の公式SNSにて、E・フェルナンデスがこのチャントを歌っている映像に「2024年のサッカー界、抑制されない人種差別」とのキャプションを添えて非難を表明。マロ・ギュストやアクセル・ディザジ、クリストファー・エンクンクらフランス人のチームメイトが、E・フェルナンデスのインスタグラムのフォローを外したことも明らかになっている。 こうした事態を受け、E・フェルナンデスが所属するチェルシーは公式声明を発表。「チェルシーフットボールクラブはあらゆる形態の差別的行為を完全に容認できない」とした上で、次のように続けている。 「我々はあらゆる文化、コミュニティ、アイデンティティを持つ人々が歓迎される、多様性があり包括的なクラブであることを誇りに思っている。我々は選手の公式謝罪を受け入れ、これを啓蒙の機会とするつもりだ。クラブは内部での懲戒手続きを開始した」 なお、E・フェルナンデスは自身の公式インスタグラムで次のように今回の騒動を謝罪している。 「代表チームの祝賀会中に僕のインスタグラムチャンネルで発言したことについて心からお詫び申し上げます。あの歌には非常に不快な言葉が含まれており、これらの言葉に弁解の余地は全くない。僕はあらゆる形態の差別に反対しており、コパ・アメリカの祝賀会の熱狂に巻き込まれてしまったことを謝罪します。あのビデオ、あの瞬間、あの言葉は、僕の信念や性格を反映するものではない。本当に申し訳ありませんでした」
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