米国株、これから「最高の夏」がくる…! いまのうちに買っておきたい「2つの銘柄」を実名紹介
はじめに
5月の米国株に関連するあらゆる情報のなかで、最もインパクトがあったのがエヌビディアの好決算でした。AI市場が今後も活況が続くことが予想され、米ドルだけでなく米国株の本格的な1強時代へと突入しつつあることを実感させるものでした。 【マンガ】「長者番付1位」になった「会社員」の「スゴすぎる投資術」の全容 そこで今回は米国経済の現在地、エヌビディアの決算、6月のアノマリーから見えることを中心に解説していきたいと思います。
米国経済動向を占う直近の統計まとめ
米商務省が発表した4月のCPI(消費者物価指数)は、前年同月比で+3.4%となり、市場予想と一致しました。前月比では0.1%ポイントの減速を示し、実は事前予想を上回ることがなかったのは昨年11月以来初めてのことです。これが市場にとって安心材料となり、株価上昇の大きな要因となりました。実際、CPIの発表を受けてS&P500とナスダックは史上最高値を更新しました。 CPIの内訳で特に注目すべきポイントは下記のエネルギー、車(新車、中古車)、サービスです。 ・エネルギー:+2.6%で前月から加速。 ・新車:-0.4%で2か月連続の減少。 ・中古車:-6.9%で18か月連続の減少。 ・サービス:+5.3%で前月から0.1%ポイント減速。 これらのデータから、エネルギー価格の上昇がインフレ沈静化を妨げている一方で、新車や中古車の価格が下落していることから、物価全体のインフレ圧力は弱まっていると言えます。しかし、サービス価格は高止まりしており、インフレの粘着性が示されています。 またCPI全体の約30%を占める住居費も減速し始め、家賃のインフレが沈静化に向かっていることが確認されました。 このように、今回のCPIデータはインフレが沈静化に向かっていることを示すものですが、FRB(連邦準備制度理事会)は単月のデータで政策を判断せず、トレンドを確認してからの決定を行います。そのため、少なくともあと2~3か月の良好なデータが必要とされるでしょう。 そのため利下げの可能性は早くても今年9月以降であり、その間にインフレが再度高止まりするようなデータが出れば、さらに先延ばしになる可能性もあります。 つまり年内に利下げを実施しないシナリオも想定しておくべき状況になったといえるでしょう。