大手企業勤務の19歳年上妻「実は汚部屋暮らしで娘がいる」を受け入れた夫の切ない過去
2024年の母の日は、5月12日だった。この日、メッセージアプリは母の日仕様になり、百貨店から近所のスーパーまで「母に感謝の気持ちを伝えよう」という広告が打ち出されていた。 しかし、「母」に感謝できない人も多い。育児放棄、教育虐待、DVなどを受けて育ち、心に傷を抱えている人もいる。また、母親との共依存状態から抜け出したいと悩む人も多いだろう。 【マンガを読む】あまりに壮絶…著者の半自伝『汚部屋そだちの東大生』恐怖の母娘関係 警察庁が発表した「令和5年におけるストーカー事案、配偶者からの暴力事案等、児童虐待事案等への対応状況について」を見ると、2023年に虐待の疑いで児童相談所に通告した18歳未満の子供の数は、過去最高の12万人の大台を突破。前年に比べ6.1%も増えていた。 実際に検挙された事件のうち、加害者は実父が最多の1068人で、実母が650人、養父・継父が390人だった。母の日は「母は無性の愛を与える」という文脈で語られるが、母が虐待の加害者になりうることも知っておきたい。 ここで考えたいのは、虐待をする側が心に闇を抱えていることだ。臨床心理の現場でも「子を虐待する親が、かつては被虐待児だった」ことを考察する論文も多数発表されている。 キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある私立探偵・山村佳子さんは「恋愛や夫婦の関係維持において、虐待されたトラウマが足を引っ張ることがあります」と語る。彼女は浮気調査に定評がある「リッツ横浜探偵社」の代表だ。 山村さんに依頼がくる相談の多くは「時代」を反映している。同じような悩みを抱える方々への問題解決のヒントも多くあるはずだ。個人が特定されないように配慮をしながら、家族の問題を浮き上がらせる連載「探偵が見た家族の連載」、今回山村さんのところに相談に来たのは、レストラン運営会社社員の諒太さん(29歳)。「妻(48歳)の行動が怪しいんです。帰宅が遅いし、外泊もある。数ヵ月前から出張が多くて、ちょっと困ったことも起こっていて」と語る。一体何があったのだろうか……。 ---------- 山村佳子 私立探偵、夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県横浜市で生まれ育つ。フェリス女学院大学在学中から、探偵の仕事を開始。卒業後は化粧品メーカーなどに勤務。2013年に5年間の修行を経て、リッツ横浜探偵社を設立。豊富な調査とカウンセリング経験を持つ探偵として注目を集める。テレビやWEB連載など様々なメディアで活躍している。 リッツ横浜探偵社:https://ritztantei.com/ ----------