【春季関東大会】昌平・山根大翔が公式戦初となる1試合2本塁打!高校通算23発の強打者は「投げるコースが無いと思わせたい」とさらなる進化誓う
<春季関東大会:昌平8-0武相>◇18日◇2回戦◇高崎市城南野球場 18日に開幕した春季関東大会。埼玉代表の昌平は神奈川県で42年ぶりの優勝を果たし、勢いに乗っていた武相を相手に7回コールドの8対0で大勝。投げても先発の古賀 直己投手(3年)が、被安打3の完封と投打が噛み合った試合となった。 【トーナメント表】春季関東地区大会 結果一覧
打線を勢いづけたのは強打のスラッガー・山根 大翔外野手(3年)だった。初回に無死1、2塁の好機で打席が回ると、初球を強く振り抜き3ランで先制点をあげる。さらに6回にも、1人のランナーを置き右中間へ鋭い打球を飛ばすと、打球は失速することなくそのままスタンドに吸い込まれた。公式戦で一試合2本の本塁打を記録したことは初めてのこと。試合後は、「スタンドで応援してくれている人に恩返しができた」と謙虚な姿勢を見せていた。 この試合の2本を加えて本塁打は高校通算23発を数える。新基準バットに変わってからも、「芯に当たれば打球は飛んでいく」と自慢のパワーを見せつけたわけだが、出塁にもこだわりを見せる。「次は3出塁を目指したい。後ろにもいいバッターはいるので、一発だけでなく出塁の方を狙いたい」と、次のバッターに繋ぐ意識を持ってプレーしたいと話す。最終的には、「相手投手に投げるコースが無いと思わせるような打者になりたい」という理想を掲げ、パワー以外の部分でも貢献することを誓っていた。
春の県大会では、2回戦の正智深谷戦で2本の長打を放ったが、その後は4試合でシングルヒット3本と本来の実力を発揮できずにいた。今大会初戦で爆発した山根の打撃に岩﨑 優一監督も、「春の埼玉県大会は本人も納得がいっていなかったと思う。その中で関東大会に向けて集中してプレーしている」と高評価。注目のスラッガーが関東大会で存在感を示している。