石川祐希、髙橋藍が合流の日本男子バレー ネーションズリーグで激化するパリ五輪メンバー争い
アウトサイドヒッター陣も甲斐が出場機会を獲得する一方で、富田将馬と大塚達宣が併用された。12名プラス補欠1名という数少ない五輪メンバーの枠を巡る争いはレベルが高く、フィリップ・ブラン監督を最後まで悩ませるだろう。 VNL終了からパリ五輪までのタイトなスケジュールを考慮すると、いずれは選手たちのコンディション調整を優先することも必要だ。とはいえ、チームの強化を緩めるわけにはいかない。福岡大会を終えたあと、石川はこう語った。 「時間があるようでない。どれだけ完成度を高められるか。ピークは絶対にパリなので」 VNLは予選ラウンド第3週、そしてファイナルラウンドへと続く。パリ五輪でのメダル獲得へ向けた調整はいよいよ最終局面を迎える。
坂口功将●文 text by Sakaguchi Kosuke