最終トライまで大混戦と逆転に次ぐ逆転劇でパリオリンピック日本代表が決定「オリンピック予選シリーズ(OQS)」ブダペスト大会 女子スケートボードストリート種目
【ラン2本目】 スケートボード歴わずか約3年で世界トップ争いの一員となっている中国のチェンシーは「バックサイド5-0」、「フロントサイドフィーブルグラインド」、ダイナミックな「キックフリップメロングラブ」などを決めて、1本目のミスをリカバリーし72.50ptをマーク。 一方で、なんとか織田を上回ってトリックスセクションに臨みたい中山は「ヒールフリップバックサイドテールスライド」にアップデートを試みるも決めきれずスコアを伸ばせないでいた。 また有利とはいえ後続の猛追を振り切りたい吉沢はラストトリックを「バックサイドノーズスライドビッグスピンアウト」にアップデートすることに成功しスコアを大きく伸ばし84.42ptと暫定2位につけた。 ランセクションを終えて、暫定首位は織田、吉沢、中山と続く形でトリックスセクションへ。なお、現状の順位だと織田と吉沢が出場権獲得できる状態だ。
【トリックス1本目】 中山は自身の代名詞的トリックである「フロントサイドクルックドグラインド」をビッグハンドレールで決め83.22ptとハイスコアをマーク。続くアメリカのペイジ・ハインは得意の逆スタンス「スイッチフロントサイドボードスライド」をビッグハンドレールで決め87.39ptをマークした。 2本目のランで流れに乗った吉沢は「キックフリップフロントサイドボードスライド」をビッグハンドレールで成功し88.16ptと非常に有利なポジションを押さえると、その後の伊藤は準決勝の時にハンドレールで決めた「フロントサイドブラントスライド」をハバレッジで決め87.19ptをマークした。 中山のプレッシャーを跳ね除けたい織田は「バックサイドオーバークルックドグラインド」をビッグハンドレールで挑むもミスしてしまいスコアを残せず苦しい状況に。 世界女王経験者でオーストラリアのクロエ・コベルは得意の「フロントサイド50-50グラインドキックフリップアウト」をハンドレールにて一発成功し88.06ptのハイスコアをマークした。 この時点ではまだフルマークではないが、この時点では吉沢と中山が出場圏内に入れ替わる。
【関連記事】
- 波乱の展開の中で強さを見せたのは赤間凛音と吉沢恋「オリンピック予選シリーズ(OQS)」上海大会 女子スケートボードストリート種目
- 最後の最後まで混戦だった日本代表争いは「1つのトリック」が明暗を分けた。「オリンピック予選シリーズ(OQS)」ブダペスト大会 男子スケートボードストリート種目
- 日本からは小野寺吟雲が準優勝「オリンピック予選シリーズ(OQS)」上海大会 男子スケートボードストリート種目
- 世界王者として今年を有終の美で締め括ったのは織田夢海「ワールドスケートボードストリート世界選手権2023東京」女子決勝
- 最後の最後に決め切ったベストトリックで大逆転「World Skateboarding Tour :ローザンヌ・ストリート 2023」- パリ五輪予選大会 / 女子ストリート決勝