能登半島地震 “被災ペットの今” 保護猫・ミミを抱いて気づいたこと 愛猫家の佐藤梨那アナが取材
日テレNEWS NNN
4月1日で能登半島地震からちょうど3か月。被災地には、建物の倒壊や避難生活によって、一緒に暮らしてきたペットを手放さざるを得なかった方々がいます。私、日本テレビアナウンサーの佐藤梨那は、能登半島地震の被災地を取材し、被害の大きさを目の当たりにしました。 【画像】バレーボールに打ち込んでいた佐藤梨那アナ “勝利至上主義”のあり方を取材 私自身、猫3匹(シャーロット・ルイ・レオ)と暮らしていますが、“自分の命だけでなく、ペットの命まで守れるのだろうか”と考えさせられました。ペットと暮らす人たちは、災害が起きる前にどんな備えができるのか、取材しました。 能登半島地震で被災したペットは現在、東京都内でも受け入れられています。東京・千代田区に拠点を置く『一般社団法人東京都人と動物のきずな福祉協会』は、環境省と連携して新しい家族へと譲渡する保護活動を行っています。2月に珠洲市で保護された猫2匹をはじめ、これまで計3回にわたり15匹の猫を引き取り、取材した日までに3匹の猫が新しい家族のもとへ譲渡されていました。被災地から引き取った猫はみんな、もともと“飼い猫”。飼い主が自宅の倒壊などの被害に遭い、飼育の継続ができなくなり、やむを得ず手放されたといいます。
■珠洲市で保護された「ミミ」 猫風邪の症状出ていた
保護シェルター施設を取材すると、能登で被災した保護猫はワクチンの接種やウイルスのキャリアー(潜在的にウイルスを所持していること )などを考慮し、もともといる他の保護猫と隔離させていました。その中に、茶白の猫『ミミ』がいました。抱かせてもらうと、ゴロゴロと喉を鳴らして、とても人懐っこい性格なのがわかります。推定1歳のメス猫で、珠洲市で保護された猫だといいます。
ミミは、自宅が被災した飼い主から引き取られ、保護された時は猫風邪の症状がかなり出ていたそうです。保護している団体の香取章子代表理事に、話を聞きました。 佐藤「地震の影響でここまで症状がひどくなってしまったのでしょうか」 香取「悪くなったと思います。(被災後に保護されるまで)やはり外で放浪していた時期があるんじゃないかなと思うんですよね」