Tomitaku エスパーダ復活計画【第13話】Y字形テールパイプを使って純正アンサマフラー風にワンオフマフラーを製作!
【Tomitaku ランボルギーニ・エスパーダ復活計画 第13話】 【第12話のあらすじ】ボディの板金&オールペイントからスタートしたエスパーダ・プロジェクト。前回までのリポートで、シートのレストアから、キーシリンダーとサイドブレーキ、スピードメーターの修復でコックピットの手直しはようやくひと段落した。 【画像13枚】純正アンサ風に結晶塗装した4本出しマフラーをワンオフ製作! 取り外した2本出しマフラーと、入手したY字形パイプを並べてみた。Y字形パイプがやや長いが、カットして使えば問題なし。あとは、どの部分でカットしてつなぐか、位置決めが肝心だ 前オーナーから譲り受けた時から気になっていたマフラー 左右2本出しに交換されていて、なんとなくアメ車っぽい。 今回は、入手困難な純正アンサマフラーをイメージして、ワンオフマフラーの製作にチャレンジすることに! エスパーダのコックピットのレストアがひと段落したところで、購入時から気になっていたマフラーを何とかしようと、ワンオフ製作に踏み切った。 「最初に見た時から、左右2本出しマフラーはどうなん?って思ってたんです。何となくアメ車っぽい感じがしていたんです。一応、純正のアンサマフラーがないか探したんですけど、まず見つからないですね。本来は左右4本出しなので、ワンオフでなんとかなると思って、ネットでY字のパイプを探したところ、ちょうどいい具合のがあったんです。なので、切った張ったで、それっぽく仕上げようということになりました」と富松拓也さん。 L型用DOHCヘッド、TC24の燃焼室がグチャグチャになったのをアルゴン溶接で埋めて再整形するほどのスキルを持つ富松さんにとって、マフラー製作は朝メシ前のハズ。ところが、左右4本出しというのが、なかなかハードルが高く、左右のバランスを取るのが大変だったそうだ。
最大の難関は溶接以前のマフラー脱着!? 助っ人も登場して溶接&結晶塗装を実施
「マフラー本体がけっこう大きくて、一人で脱着するのはムリでした。ツッチー(松本)さんに手伝ってもらって、外して、付けてを繰り返して、いい感じのバランスに溶接したんです」 また、当時のアンサマフラーといえば、つや消し黒塗装に赤いラインが入っているというのがイメージ。そこで、塗装職人のツッチーさんにお願いして、純正アンサーマフラー風の結晶塗装を施し、最後に赤いラインのワンポイントを入れることで、見事に純正アンサマフラー風のレプリカが完成。 左右4本出しワンオフマフラーを装着したリアビューは、ランボルギーニらしいスポーティーさとエレガントなイメージで、テールパイプの角度も絶妙にいい感じで、富松さんも大満足。 さっそくエンジンをかけてエキゾーストサウンドを聞いてみたところ、ランボルギーニのV12エンジンらしいサウンドになった気がするとのこと。 とりあえず今回のマフラー製作で、当初から気になっていた部分の修復は完了したようだ。次回が最終回か!? 初出:ノスタルジックヒーロー 2021年10月号 Vol.207 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部
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