「物語が激しすぎ…」原作派は知らない『ドラゴンボールGT』のアニオリ難敵とトラウマ展開
■味方が次々と敵に!恐怖の「ベビー」
先ほどの惑星M2での話の続きで、ギルとトランクスはわざと金属化して敵につかまるという作戦を試みた。これは、「ベビー」という邪悪な存在を消滅させようと試みた作戦だったが、失敗。そこからは衝撃的な展開が待っていた。 ベビーは、寄生することで相手を意のままに操る恐ろしい能力を持つ強敵。その正体は、かつてサイヤ人に滅ぼされたツフル人が残された科学力で寄生型生物をつくり出し、その細胞にツフル王が自らの遺伝子を組み込んだ生物。サイヤ人への復讐心に燃えたベビーは地球に襲来し、次々と悟天や悟飯に寄生する。そして、最終的にはあのベジータにまで寄生することに成功してしまう。 寄生されたベジータは理性を保とうと必死に抵抗するが、その努力もむなしく、ベビーに支配されていく。特に印象的なのが、ベジータの顔にベビーの顔が浮かび上がるシーン。これはファンにとってトラウマ級の恐怖シーンとして語り継がれている。 悟空に次ぐ強さを誇るベジータが、完全にベビーに支配されてしまい敵になるというのは、なかなかにショッキングな展開だった。
■超サイヤ人4でも苦戦…「超17号」
『ドラゴンボールGT』中盤の「超17号編」では、かつての強敵たちが地獄から復活し、地球を再び脅かすエピソード。ドクター・ゲロとドクター・ミューの共同陰謀により、地獄で生み出した「ヘルファイター17号」と現世の17号を合体させることで、脅威的な力を誇る「超17号」が誕生するというもの。 ドクター・ゲロとドクター・ミューの陰謀で悟空は地獄に閉じ込められるも、ピッコロとデンデの協力もあり脱出。ところが、ベビーとの戦いで目覚めた超サイヤ人4で超17号に挑むものの、10倍かめはめ波すら効かないという絶望的な状況に陥ってしまう。 実は超17号はエネルギー波を吸収する能力を持ち、気功波が全く通じないのだった。最終的には18号の協力を得て、隙をついた悟空が「龍拳」で超17号を撃破するという手に汗握る展開だった。