「プロだからこそいい場所を目指す」LIVゴルフに挑戦する香妻陣一朗へ独占インタビュー
今年3年目を迎えたゴルフツアー、LIVゴルフ。昨年12月の予選会を通過した香妻陣一朗が、今月始まった新シーズンに出場している。2024年2月27日、3月5日合併号の「週刊ゴルフダイジェスト」では、日本人初のLIVゴルフへフル参戦する新たな挑戦について話を聞いた。そのうちの一部をみんゴル読者にもお届け。
日本人として初めてLIVゴルフツアーフル参戦の権利を獲得!
2月の頭、香妻陣一朗はメキシコで、LIVゴルフ第1戦 at マヤコバ(エル・カマレオンGC)に臨んだ。賞金総額は2000万ドル(約30億円)の試合だ。優勝は、チリのトッププロ、ホアキン・ニーマン。香妻は216で38位タイだった。これで賞金13万5200ドル(約2000万円)を獲得。やはり、破格だ。 昨年12月、UAE・アブダビで行われた73人での予選会(3日間72ホール)を香妻は2位タイで終え、3人のプレーオフを勝ち抜け、予選会で得られる3枠の出場権のうちの1枠を得た。これで今シーズンの全14試合に出場できるのだ。 「アジアツアーの上位の選手たちやヨーロッパで優勝している選手たち、PGAツアーの優勝者もいましたね。フィールドはけっこう、厚かったんじゃないかと思います。ジェイソン・ダフナーやマルタン・トレーナー、トップだったカッレ・サモーヤ(フィンランド)も欧州で優勝していますもんね」 コースは、「めちゃくちゃ難しいわけではない」というのが香妻評。距離があってもハザードが多いわけではなかったとのこと。セッティングも普通だった。 「でも、あのQT独特の雰囲気はありました。変な感じでプレーしていましたね。日本のQTを受けるとき以上にめっちゃ緊張していました」 日本からは22年度の賞金王、比嘉一貴も出場したが、残念ながら通過ならず。予選会の期間中はずっと一緒に練習ラウンドや食事をしていたという。 「昨年、ずっと日本ツアーでの調子がよくなくて、ツアー終了後に突然調子がよくなった感じでした」 予選会後のアジアンツアー、サウジオープンby PIF(リヤドGC)でも4位タイに入っていることから、香妻の調子が分かるというものだ。 「本当に昨年はゴルフがまったくよくなかったんです。ショートゲームが悪くてそれがショットにも響いていた感じで。パッティングのタッチが合わなかったり、ちょっとヘッドが動かなかったりしていた。でも試行錯誤しながらアドレスを見直したら、しっくりくるものがあったんです。終盤のフェニックス、カシオあたりでよくなったという感覚があって。そこからですね」 ずっと調子がいいことはないので、常に球の位置など試行錯誤していくという香妻。パットは出球が自分のイメージしたところに出ることを大事にして練習しているという。また、調子が悪いときは練習量が増えるというが、「練習をしまくっていると何かが見つかるんです。そうして、どんどんほかのものも、流れもよくなる。全部よいときってありますから」と語った。
【関連記事】
- “サンデーイエロー“”炸裂! 松山英樹が圧巻のバーディショーでアジア勢最多ツアー9勝目をゲット
- LIVゴルフが"54名"で戦う競技の改編案を発表! PGAツアーを"意識した"新フォーマットの気になる中身
- 「(PGAツアーで)皆が戦っている様子を見るのは思っていたよりもずっと大変だった」。LIV移籍のジョン・ラームが胸を詰まらせるほど恋しがるカリフォルニアの青い空
- 早くもLIVゴルフに"ラーム効果"が表れた!? PGAツアーから840億円の電撃移籍後、開幕戦で華麗なデビューを飾る!
- PGAツアーが新たな営利団体を設立。200人もの選手たちが株主として参加! 目的は"お金持ち"のLIVゴルフと"対抗"するための資金集め!?