「プロだからこそいい場所を目指す」LIVゴルフに挑戦する香妻陣一朗へ独占インタビュー
賞金もギャラリーもモチベーションになる
香妻は22年6月からLIVゴルフに3試合出場した。 「何試合か出て、やっぱり大会の面白さと選手へのホスピタリティ、もちろん賞金もそうですけど、夢のある世界だなあと思って、そこを目指したいなあというふうに思ったんです。予選会の1カ月くらい前に出場できることが決まったんです」 迷わず、予選会への挑戦を選んだ。自身が3試合に出た経験から、LIVゴルフは、ギャラリーもたくさん入っており、盛り上がっていたという。 「難しいコースもありましたけど、セッティングが独特だということはない。特別にスコアが出るようにしている感じがしない。アジアンツアーやPGAツアーに似ているじゃないですか。ホスピタリティはやはりよくて、選手の遠征費はもちろん、キャディのぶんまで遠征費を出してくれたり。LIVからメジャー大会に出場したことがあったんですけど、そのときには、ジェット機をチャーターして選手全員を乗せてくれましたね」と破格の待遇である。 またLIVゴルフは3日間競技で、ショットガンスタートという独自ルールを採用している。 「3日間競技だからって、特別にどうこうは思わないんですけど、体的にはやっぱりラクです。単純に3日休めますから。ゲームプランが変わることはないけれど、スタートが朝が早かったり、試合が終わるのが遅くなったりすることがまったくなくて、だいたい昼前後のスタート。ショットガン方式だからですよね。いろいろな計画が立てやすいんです」 この年、3試合で約1億6800万円を稼いだ香妻。やはり選手たちは、モチベーション高くプレーしているという。 「賞金額がそれなりに大きいですからね。すごく真剣ですよ。今はメジャーチャンピオンも参戦しているので、フィールド的にも世界でトップクラスだと思います。ホスピタリティとしては、試合の会場のなかでは当然、飯が出たりしますし。でも、アジアンツアーでも食事は出ますね。日本だけがホスピタリティが低すぎるのかな」 チーム戦も楽しい。 「チームの人たちとめっちゃ仲良くなるんです。最後の選手が上がってくるまで、同じチームの選手で待っていたり……」 香妻は、今シーズン「アイアンヘッド」チームに入った。ケビン・ナ率いるメンバーは、ダニー・リー(ニュージーランド)、スコット・ビンセント(ジンバブエ)。シーズン通してこのチームで戦う。 「名前は勝手に決まってるんですよ。ギャラリーも前はそうでもなかったけど、今はチームの帽子を被ったりする人もいます。チームにサポーターがついているんじゃないでしょうか。盛り上がっていて面白いですよ」 今シーズンから、元世界ランキング1位、メジャータイトルも持つジョン・ラームが加入したことも話題となった。 「予選会に行く前に知りました。ラームが入ったので、またゴルフ界の雰囲気が変わりましたね」 PHOTO/Blue Sky Photos、本人提供 ※2024年2月20日11時51分、一部加筆修正しました。
週刊ゴルフダイジェスト
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