東海大相模「野球部をうらやましいと思っていた」県勢初の初出場国立切符
◆第103回全国高校サッカー選手権 ▽準々決勝 東海大相模(神奈川)2―1明秀学園日立(茨城)(4日・U等々力) 初出場の東海大相模は明秀学園日立(茨城)を2―1で破って初のベスト4に進出した。 初出場、東海大相模の快進撃が止まらない。ついに国立への切符をつかみ取った。先制された前半40分、県大会で4得点を決めたMF沖本が右クロスから頭で今大会初得点を決めて同点。背番号10のアタッカーは「チームが苦しいときに決めるのがエース」と胸を張る会心の一発だった。 後半25分には沖本のパスからMF高畑が決勝点を決め、神奈川県勢初の初出場ベスト4入り。県勢としても10大会ぶりの4強進出を果たし「“目から汗”が出ました」と有馬信二監督(58)は独特の言葉で胸の内を表現した。 名門野球部の昨夏甲子園大会ベスト8の成績を上回った。春夏5回の全国制覇を誇る野球部は、日本ハムのドラフト2位藤田琉生投手らの活躍が光り、昨夏の甲子園で8強。準々決勝の関東第一戦でファインプレーをしても舞い上がらない選手の姿に感銘を受け、サッカー部は「地に足をつけろ」を部のテーマに設定。延長PKまでもつれ込んだ県大会準決勝の日大藤沢戦でもその言葉を胸に勝ち切り、初の選手権出場へつなげた。主将のMF長井は「野球部をうらやましいと思っていた。狙っているのは優勝」と宣言した。 次戦の相手は大量8得点で4強入りを決めた流通経大柏。サッカーの聖地で野球部を超える強さを発揮する。(浅岡 諒祐)
報知新聞社