資金面では大苦戦、そのトランプにテコ入れする富豪のマネー
Alexander/stock.adobe.com
今年11月5日の大統領選挙の結果を待たずして、米国の政治が再び ドナルド・トランプ 前大統領を中心に回り始める兆候が見えてきた。 たとえばトランプ氏は、民主党のジョー・バイデン大統領が推進する国境・移民対策や ウクライナ支援法案 に対し、自らの意を体した米下院の共和党議員たちによる抵抗を通して強い影響力を行使し始めている。米国にはまるで現職大統領と「影の大統領」が並立しているようでもある。 2020年大統領選への介入、機密文書持ち出し、不倫口止め料などに関し合計91の罪状に問われた上に、現在公職に就いていない前大統領がワシントンで政治力を拡大できるのは、その裁判や選挙運動、そしてビジネスを資金面で支える「貸し手」「出資者」の存在があることが大きい。
本文:5,121文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
岩田太郎