元妻の須藤早貴被告に無罪判決「野﨑さんが誤って覚醒剤を過剰摂取した可能性がないとは言い切れない」 田辺市資産家殺害事件 和歌山地方裁判所
廷内イラスト:共同通信
田辺市の資産家の男性に覚醒剤を摂取させ殺害したとして、殺人の罪などに問われた元妻に対する裁判員裁判の判決公判が今日開かれ、和歌山地方裁判所は無罪判決を言い渡しました。
この事件は6年前の平成30年5月、田辺市朝日ヶ丘の会社役員 野﨑幸助さん当時77歳が、急性覚醒剤中毒で自宅で死亡したもので、当時妻だった須藤早貴被告28歳が、野崎さんに致死量を超える覚醒剤を口から摂取させて殺害したとして、殺人と覚醒剤取締法違反の罪に問われたものです。 今日の判決で、和歌山地方裁判所の福島恵子裁判長は「野﨑さんが誤って覚醒剤を過剰摂取した可能性がないとは言い切れず、被告が覚醒剤を摂取させて殺害したことについては合理的な疑いが残る」などとして、須藤被告に無罪判決を言い渡しました。
テレビ和歌山