「小芝風花」「福原遥」主演でも「日テレドラマ」が惨敗続き 局関係者は「『セクシー田中さん』騒動以来、スタッフがやる気を失っている」
日本テレビのドラマに元気がない。7月期の日テレのドラマは8本あるが、そのうちゴールデン・プライム(GP)帯に放送されているのは、「GO HOME~警視庁身元不明人相談室~」(土曜21時)、「マル秘の密子さん」(土曜22時)、「降り積もれ孤独な死よ」(読売テレビ制作・日曜22時30分)の3本で、いずれも意気消沈としている。 【写真をみる】「こんなに凄いメンツなのに?」主演の二人“以外”も豪華だった それぞれの出演者陣をみる ***
3本のドラマの視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)を見てみると――。小芝風花・主演の「GO HOME」は、初回(7月20日)8・4%と好スタートを切ったものの、翌週には6・8%に落ち、その後は4~5%に。福原遥・主演の「マル秘の密子さん」は初回(同13日)6・7%から5・4%、4・4%、一時は3・9%にまで落ちた。成田凌・主演の「降り積もれ~」は初回(同7日)5・2%に始まり、3~4%をウロウロしている。日テレ関係者は言う。 「今期の日曜ドラマ『降り積もれ~』は読売テレビの制作なので、これは日テレとは無関係。問題は『GO HOME』と『マル秘の密子さん』で、数字を持っている小芝と福原を主演に起用しながら及第点にもほど遠い成績というは全く物足りません」 とはいえ、地上波離れが進む中、数字が落ちているのは日テレだけではない。ましてや8月にはパリ五輪という大イベントもあったのだから、仕方がないのでは? 「原因ははっきりしているのです。今年の1月に発覚した『セクシー田中さん』の騒動 以来、撮影現場は暗く沈み、全くやる気を失ってしまっているのです。放送枠があるから撮影はしているものの、まるで流れ作業のように淡々とこなしているようで、とても面白いものを作れる雰囲気ではないと聞きます」
大人気だった「セクシー田中さん」
昨年10月期に放送された「セクシー田中さん」は、昼はメガネをかけて化粧っ気もない地味なOLの田中さんが、仕事を終えて夜になると束ねていたロングの黒髪を振りほどき、胸元も露わで超セクシーなベリーダンサーに。田中さんを演じる木南晴夏の豹変ぶりに加え、それまで彼女はGP帯の連ドラで主演したことがなかったため、「あれは誰だ!」と話題に。木南が俳優・玉木宏の妻であることが判明し、さらに話題となった。TVerのお気に入り登録者数は86万人を超え、日曜放送のドラマの中でトップの再生数を誇った。 ところが、番組終了後、ドラマの評価は一変した。詳細はデイリー新潮が2月28日に配信した「『セクシー田中さん』原作者を追い詰めたSNSの“安直な正義感” 当事者以外が善悪をジャッジする危険性」で報じたが、簡単に振り返ろう。 最終回の放送日、脚本家の相沢友子氏が自身のSNSに《最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない事態で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました》と書き込んだことが発端だった。 「ネットを中心に脚本家を擁護しようとする声が広まると、原作者の芦原妃名子さんが自身のブログなどでドラマ化の経緯を丁寧に説明しました。日テレ側と事前に交わした“漫画に忠実に”という約束が守られなかったことを明かすと、ネット上では脚本家の相沢さんや日テレ側に『もう世に出るな』『詫びろ』といった誹謗中傷が繰り返されました」 騒動に発展してしまったことを気に病んだ芦原氏は、《攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい》とのメッセージをSNSに残して自ら命を絶ってしまったのだ。