「小芝風花」「福原遥」主演でも「日テレドラマ」が惨敗続き 局関係者は「『セクシー田中さん』騒動以来、スタッフがやる気を失っている」
新作ドラマ中止の余波
「その後も日テレに対する非難はやみませんでした。『セクシー田中さん』のチーフプロデューサーは同じチームで次のドラマの制作に入っていたのですが、SNSでの攻撃は激しさを増す一方で、何を言っても許されない状況となりました」 原作の芦原氏が《攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい》と書いていたにもかかわらずだ。 「芦原氏はドラマ放送中に《素敵なドラマ作品にして頂いた》とスタッフや出演者らに感謝の言葉まで書き込んでいたのですが、日テレに対するネットでの攻撃はやみませんでした。チーフプロデューサーが担当する予定だった新作ドラマは、原作が『セクシー田中さん』同様、小学館が発行する雑誌での連載だったこともあり、クランクイン直前で制作中止となりました」 それが4月期に放送される予定だった、ムロツヨシが主演の「たーたん」(土曜22時)だった。 「吉岡里帆やディーン・フジオカの出演も内定しており、日テレらしくないキャスティングで化学反応も期待されていました。制作中止が決定し、慌てて撮ったのがSixTONESの森本慎太郎が主演の『街並み照らすヤツら』でした」 全10話の平均視聴率3・4%は、日テレの連ドラ史上ワースト記録だという。 「急遽出演してもらった森本にも申し訳ない結果となりましたし、スタッフの徒労感も極限に達しました。しかも間の悪いことに、日テレは同じ4月期から土曜21時にドラマ枠を新設し、ドラマ枠が2本立てとなりました。第1弾は『花咲舞が黙ってない』の第3シリーズで、主演を杏から今田美桜に刷新、平均視聴率7・3%は決して悪くなかったものの、正直言って期待したほどの結果とは言えませんでした」 これらに続くのが7月期の「GO HOME」と「マル秘の密子さん」というわけだ。
10月期にも不安材料が
「さらに、10月期がどうなるかと言えば、土曜21時の『放課後カルテ』は学校の保健室を舞台にしたヒューマンサスペンスで、主演の松下洸平は土曜20時の音楽番組『with MUSIC』で有働由美子と司会を務めています。音楽番組の司会とドラマ主演の連投です」 日テレはキャスティングまで上手くいかなくなってしまったのだろうか。 「続く22時の『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』は、警察官の兄とホワイトハッカーの妹が事件を解決するというストーリーのようです。兄役を演じるのは竜星涼。彼は22年前期の朝ドラ『ちむどんどん』(NHK)でヒロイン・黒島結菜の兄役を演じましたが、その内容はSNSで“反省会”が開催されるほど酷評されました。また23年1月期に彼が主演した『スタンドUPスタート』(フジテレビ)は、平均視聴率3・3%と当時の民放連ドラの最低視聴率を記録していました」 不安は高まるばかりか……。 「キャスト的にもスタッフの精神状態的にも、期待が持てるとは言えません。回復までかなりの時間が必要でしょう。唯一期待できるのは、8月31日に『24時間テレビ』内で放送されるスペシャルドラマ『欽ちゃんのスミちゃん~萩本欽一を愛した女性~』です」 萩本欽一の夫婦愛を描くドラマで、欽ちゃんを伊藤淳史、浅草の劇場で大人気の踊り子だった妻・澄子さんを波瑠が演じる。なんだか、連ドラよりも気合いが入っている。 「今年の『24時間テレビ』のテーマは“愛は地球を救うのか?”と疑問形になったことが話題となりましたが、“日テレのドラマも救うのか?”に期待したいです」
デイリー新潮編集部
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