世代別代表では圧巻も…。A代表で輝けなかった日本人(6)浦和育ちの逸材が苦労…。3季連続舞台はJ2
東京五輪での久保建英や三笘薫のように、世代別のサッカー日本代表で活躍したのち、A代表でも中心選手に成長する選手は多くいる。一方で、世代別代表で存在感を放ちながらも、A代表にうまく定着できなかった選手も枚挙に暇がない。今回は、年代別の代表で期待を集めながらも、その後は苦しんでいる選手をピックアップして紹介する。※データは『transfermarkt』を参照、4/13時点。
MF:矢島慎也 生年月日:1994年1月18日(30歳) 所属クラブ:清水エスパルス 2024リーグ戦成績:4試合0得点0アシスト 浦和レッズの下部組織で育った矢島慎也は、高校3年生だった2011年に2種登録選手として天皇杯でトップデビューを飾り、2012年に正式に昇格した。プロ1年目からリーグ戦で8試合に出場する期待の若手だったが、分厚い選手層に阻まれてポジションを得られず、2015シーズンからは期限付き移籍でファジアーノ岡山に加入している。 J2でコンスタントにプレーしていた矢島は、2016年にU-23日本代表としてAFC U-23選手権2016に参加し、韓国代表との決勝で大活躍をしている。2点ビハインドの状況で浅野拓磨のゴールを絶妙なスルーパスでアシストして反撃の狼煙をあげると、68分にヘディングで同点弾を記録。その後、浅野の2点目で逆転し、優勝に貢献した。その後、リオデジャネイロ五輪にも出場して1ゴールを記録している。 しかし、2年の武者修行を終えて浦和に戻ると、やはり定位置確保に苦しみ、2018年にガンバ大阪へ完全移籍。継続的に試合に出てはいるものの、岡山時代のような存在感は放てていない。2022シーズンに大宮アルディージャ、2023シーズンにレノファ山口FCでプレーし、今季は清水エスパルスに加入。3シーズン連続のJ2となっている。
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