井岡一翔が大みそか決戦前日中止の思い明かす「怒りはない」「次を向いて進む」/一問一答
プロボクシング元世界4階級制覇王者でWBA世界スーパーフライ級6位の井岡一翔(35=志成)による13度目の大みそか決戦は前日の30日、中止が決まった。 【動画】 会見で淡々と語る井岡一翔 31日に東京・大田区総合体育館で、WBA世界スーパーフライ級6位として、同級王者フェルナンド・マルティネス(33=アルゼンチン)に挑戦するはずだったが、マルティネスのインフルエンザを理由に、試合が急きょキャンセルとなった。 試合中止を受けての井岡の一問一答は以下の通り。 -世界戦が前日に中止になった今の心境は 「とても複雑な心境ですが、この状況を受け入れて、切り替えて次に進んでいくしかない」 -いつ王者の体調不良を聞いたのか 「体調が悪いと聞いたのは、調印式の日(29日)です。試合ができるかどうか不安はあったが、試合に向けてできることをやっていかないといけないし、開催されることを願っていましたし、何より自分もマルティネス選手もベストの状態でリングに上がるのがベストだと思っていたので、それを信じてやるべきことをやっていました」 -試合が中止になったと聞いたのはいつか。その時の心境は 「中止と聞いたのは体重を最終調整していた今朝(30日朝)です。これまでのキャリアでも初めてのことで、受け入れないといけないけれど、まだ実感がわかない。いつもは計量して水分を補給して、コンディションを戻していくんですが、この段階で水分を口にして違和感があった。試合がなくなったのかという気持ちだけど、僕自身、下を向いていられないし、次を向いて進みたい。今も気持ちの整理はついたかといわれたらそうではないけど、切り替えていきたい」 -今後について王者側は井岡選手との防衛戦を望んでいるが 「やれるなら僕も戦いたい気持ちですし、それがベストだと思います」 -体調管理という面で王者への怒りの感情はありますか 「怒りはないですね。試合がなくなって残念な気持ちですけど、僕自身、集中してこの試合に向けて、できることをチームとやってきて、とてもいい練習ができて、すごくいい時間を過ごすことができたので、その過程は無駄にはならないと思う。マルティネス選手自身も体調管理を気を付けていて、インフルエンザになりたくてなったわけじゃない。仕方ないことだと思うので、自分の中でそれを受け入れてしっかり整理して、また自分と向き合ってやっていくしかないと思っています」 -マルティネスと試合ができるのであれば、来年早々にでもやりたいか 「いつでも戦える準備はできてるので、やってもらえるなら準備はできています。マルティネスと戦えるのがベストだが、できないのであれば、次のチャンピオンと戦えるように交渉に入ってもらいたい」