いよいよ日高直前。最後のCRF250Lアップデート!【最新国産トレールバイクで伝統の日高エンデューロに挑戦! 宮崎大吾の日高参戦記 VOL.5】
外装類やブレーキもアップデート
重量のあるCRF250Lでスタックは絶対にしたくないけど、そうなった場合にヘルプしてもらう際に必要なのがスタックベルト。「スタックベルトはマナー」とも言われるエンデューロ業界。自作の紐だと切れることもあるそうなので、長年YZで愛用中のアチェルビス「TA-TIRE DREベルト」をつけておきました。 あまり意味はありませんが、GIANT LOOPのハンドルバーバッグとTREK FIELDのタイムカードホルダーを両方つけてみました。レースではどちらかに絞るかもしれません。走行中にタイムカードを入れておき、なおかつ自分のタイムをすぐに視認できればどんな方法でもOKです。例えばガムテープなどに各時間を記載してバーパッドに貼り付けるのでも大丈夫です。 CRF250Lの弱点の1つは、ブレーキ性能の低さでした。特にフロントブレーキは効きがいまいちで、レーシングスピードからのブレーキングに不安があったのも事実。アルタイヤモーターの大崎店長からもブレーキパッドの交換を強く推奨されていたので交換してもらいました。未走行のまま本番を迎えますが、これで安心材料が増えました。 今回の日高には、私と同じOPEN-AクラスにCRF250Lで参戦される「モーターサイクルショップニュートン」の高橋店長がいらっしゃいます。高橋店長とはかつて夕張2デイズエンデューロでもご一緒のクラスだったこともあり、以後長年お付き合いがありお世話になっている方です。 同じバイクでの参戦ということで、色々な情報を提供していただきました。 例えば、 ●ハイスロが有効かも(4ストトレール車特有のアクセル回しっぱなしで疲れやすいので) ●リアはメタルパッドがあるが、フロントブレーキは高性能オイルに頼るべき また私はテクニクスサスを導入したのですが、高橋店長はスタンダードでの参戦。その代わり油面調整と硬めのオイルを使用するそうです。 他にも、燃費の良いCRF250Lだから、ガス欠の心配はほぼいらないのですが、念の為20L缶をシェアするために補給可能地点に置いてもらえたりと、何かとありがたい提案をしていただいていて感謝しています。 最後にレース走行中に携帯する工具をご紹介。純正の車載工具を見たら12-14スパナと+-差し込み式ドライバー、六角2本という構成。少量ですしそのまま持参。加えて2014~2019年まで参戦していたアジアクロスカントリーラリーでも携帯していた工具を持っていくことにしました。 他には、これはダートスポーツでお世話になっているショップ「k-cross」の加藤店長から教わったのですが、伸縮性のキネシオテープと瞬間接着剤。この組み合わせで強固な補強が可能です。例えば折れたレバーにテープでぐるぐる巻きにして瞬間接着剤を大量にたらし込むと、応急処置のレベルを超えた硬いレバーができあがります。ガソリン漏れ部分にも使えます。あとはタイラップを数本持参します。 いよいよレース直前の9月17日にバイクと荷物を搬入。18日にアルタイヤモーターのバスが日高に向けて出発していきました(仙台港~苫小牧港フェリー)。私は行きは飛行機で札幌まで行き、チーム仲間とレンタカーシェアで金曜日に現地入り。日本が誇る世界のトップライダー下田丈選手も凱旋する全日本モトクロス関東大会(TOKIO INKARAMI Super Motocross)が翌週に開催されるのであまりのんびりできませんが、帰りは自走で北海道ツーリングをしてきます!
宮崎大吾
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