【日経平均株価考察】米利下げペース鈍化で、日本株も上値が重い展開か
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日経平均株価は3日ぶりに反発するが上値は限定的
2024年11月22日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比257円68銭高の3万8283円85銭となりました。3日ぶりの反発です。前日の米株式市場で主要3指数が上昇した流れを受けて日本株も買われました。ただ、積極的に上値を追うには材料に乏しいとことから、買い一巡後は利益確定売りも出ました。 米半導体大手エヌビディアが日本時間21日早朝に2024年8~10月期決算を発表しました。売上高、利益とも市場予想を上回り、四半期ベースで過去最高を更新しました。ただし、想定内だったことから、時間外取引では下落しました。21日の通常取引では上昇に転じています。東京市場ではアドバンテストや東京エレクトロンなどの関連株が買われました。 今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比426ドル16セント高の4万4296ドル51セントで終えています。11日に付けた最高値を更新しました。同日に発表された11月の米国購買担当者景気指数(PMI)速報値が市場予想を上回ったことから、米景気の底堅さを示しているとして、消費関連株などが買われました。トランプ次期米大統領が減税や規制緩和策を打ち出していることも前向きに捉えられています。 日本株も週初から底堅い展開になることが期待されます。ただし、今週は国内、海外ともに重要イベントも予定されていないことから、材料がありません。ウクライナ情勢が緊迫していることもあり、積極的に買いに回るのも難しいところ。様子見傾向になることも考えられます。 クリスマス・年末商戦に向けて仕込みの時期になっていますが、好調だったインバウンド(訪日客)関連銘柄が、足元では若干安くなっているのが懸念されるところです。三越伊勢丹ホールディングスは約2カ月ぶりの安値圏となっています。鉄道、ホテルなども下げています。インバウンド消費による好業績は織り込み済みという声もあります。中国の景気の影響も受けやすいことから、今後の展開に注目されます。