【ラグビー】ルリーロ福岡のリーグワン参入が正式決定。うきは市役所での報告会に選手らが参加
人口3万人に満たないうきは市で誕生したラグビーチーム、ルリーロ福岡がチーム設立から22か月で快挙を遂げた。 1月31日、日本ラグビーの最高峰ジャパンラグビーリーグワンへの新規参入が正式発表された。 来シーズンからは、セコムラガッツ(埼玉県狭山市)、ヤクルトレビンズ(埼玉県戸田市)と共に、リーグワンのディビジョン3が戦う舞台となる。 今シーズンはトップキュウシュウAリーグを二連覇。その後関東、関西、九州の上位2チーム同士で争われる3地域社会人リーグ順位決定戦では、準決勝でヤクルトレビンズ(関東1位)に13-14で惜敗、3位決定戦で大阪府警察(関西1位)に敗れ、4位という悔しい結果でシーズンを終えた。 しかし、新規参入の審査委員会が、チームの財務や戦績などを最終的に評価し、1月29日のリーグワン臨時理事会で承認された。 現在、開催中のジャパンラグビーリーグワン(以下、リーグワン)はディビジョン1から3まで合計23チームが所属しているが、全チームが母体となる企業から何らかのバックアップを受けて運営している。 他のプロスポーツと比べて競技人数が15名と多い上に、身体的ダメージが多いラグビーは試合数も限られるため、興行や運営面でも課題が多い種目と言える。 そのラグビー界で、過疎化が進むうきは市にゼロからチームを立ち上げ、学校、地域、行政、そして大勢のファンたちと共に歩んできた。特定の企業を運営母体に持たない完全地域密着型のラグビーチームだ。
協賛企業はすでに300社を超え、現在までにうきは市、朝倉市、大刀洗町、大川市、そして筑後市の5自治体と連携協定を結んでいる。 福岡県南部の筑後エリアをホストエリアとする。 1月31日午後6時から、うきは市役所で行われた報告会には、2022年6月にルリーロ福岡と4者間連携協定を締結したうきは市、うきは市商工会、浮羽究真館高校の代表が参席し、ルリーロ福岡の快挙を祝福した。 うきは市の髙木典雄(たかき・のりお)市長は、選手3名でスタートした設立当時を振り返り、「チーム作りには時間がかかるだろうと思ったが、今では48名に増えた。リーグワン参入は大きな快挙だ。ルリーロ福岡はラグビーの枠を超えて、行政が果たすべき<地方創生>にも取り組んでくれている。」と、地域社会での存在意義を述べた。