「からだ全体がパンパンに腫れていて」爆発事故で亡くなった10歳息子...何年も受け入れられなかった母 福知山花火大会11年ぶり再開に「事故が二度と無いことを祈ります」
花火大会の再開が決定「誰一人事故やけがのないように」
そんな中、市は、去年実施した市民へのアンケートで再開に前向きな回答が9割近くにのぼったとして、主催者に安全対策を求めたうえで、市が後援する形での再開を認めると発表しました。 (福知山市 大橋一夫市長)「11年ぶりに開催される。市民については9割近い方が花火の再開を望んでおられる。あるいは地域の活性化を頑張っていきたいと」 (福知山HANABI実行委員会 奥田友昭実行委員長)「安全性を僕らも大前提においていますので。帰られるまで、21時くらいですかね、しっかりそこまで誰一人事故やけがのないようにしていきたい」
今年の花火大会で実行委員長を務める奥田友昭さん(43)。地元にみんなが集まる場所を復活させたいと委員長を買って出ました。 (奥田友昭さん)「このまちで生まれ育って43年で、花火は子どものころからずっとあった風景。お盆になったら、知り合いが帰ってきたりとか、『久しぶり』『ただいま』『おかえり』とか、親戚が集まったり、一緒に花火を見るとか。久しぶりに帰ってきてもらう理由を作りたかった」 再開に向けて、連絡が取れた事故の被害者やその家族には、安全対策について丁寧に説明し理解を求めてきました。
露店は炭火とIH以外の火気使用を禁止に
例えば、以前の花火大会では、露店の出店規制が不十分で見物客が多く集まる河川敷にも店が立ち並んでいましたが、今回は河川敷から離れた公園内に出店エリアを限定。事前に許可した15店舗のみで、炭火とIH調理器具以外の火気の使用を禁止しました。 (奥田友昭さん)「今回特に重視しているのは、露店の火気による事故。露店はIHなどに限って火気を使わない状態で、爆発事故とかが起きないように対策をしている感じです。安全に来ていただいて、安全に帰ってもらうのが僕らが今回目指している形」
8月6日、奥田さんたち実行委員は安全対策について再確認するため、露店を出す予定の店舗をまわりました。 (奥田さん)「火気やね。炭火を最初おこすときにバーナーとか言っていたけど、それもいったんやめてもらって、着火剤つけて、ちょっと時間かかりますけどそれで。送風機とかでバーっとやると。安全にやっていきましょう。お願いします」 (店の人)「お願いします」