<内野聖陽>主演作で監督&脚本・大森寿美男と再タッグ 新境地? WOWOWドラマ「ゴールドサンセット」で謎の老人に
また、演劇というものの効用が改めて問い直されてもいいと思えるような話だとも思います。
◇白尾悠さん(原作者)のコメント
--映像化が決まった時のお気持ちは?
喜び10%、疑心90%くらいでした。一般的に映像化はまず実現しないと聞いていたので、ぬか喜びになるのが怖かったのです。監督・脚本が大森寿美男さん、主演が内野聖陽さん、製作がWOWOWさんなんて、素直に信じるには豪華過ぎます。
--ご覧になったご感想は?
素晴らしい俳優さんたちによって登場人物たちが“生きて”いるように大興奮です! 小説にあまり登場しないキャラクター含め、皆が一筋縄ではいかない人間味にあふれていて、映画的な映像と相まって、本当に見応えのあるドラマでした。
--視聴者の皆さまへのメッセージを。
私のように、普通の中高年たちが織りなす深い人間ドラマが観(み)たい方、演技派俳優たちの競演が観たい方、シェイクスピアや演劇全般が好きな方、これは私達が待っていたドラマです! 少し違う展開のある原作小説と併せ、ぜひ最終回までご覧ください。
◇大森寿美男さん(脚本・監督)のコメント
--映像化が決まった時のお気持ちは?
まず白尾悠さんの素晴らしい小説を読んで、これは他人事ではないと思いました。表現と日常の親和性のようなものが描かれていて、しかも、演劇という特殊な世界に関わる人の話でありながら、それはすべての人に当てはまることを浮き彫りにされていました。これを映像化できることに喜びを感じ、表現と共に生きる我々にとっては、その存在価値を問われたようにも思え、全身全霊をかけた作品にすることを覚悟しました。
--脚本作品で今までタッグを組んできた内野聖陽さんが、主人公・阿久津を演じると決まったときのお気持ちは?
ある一人の人間、一人の役者の一生を描くにあたって、幅広い年齢を演じ、奥深い人の強さや弱さを体現できるのは内野聖陽さんしかいないと即座に思いました。これまでの経験から、揺るぎない信頼をもって、シェークスピアという高い壁にも立ち向かい、共に悩み、共に闘うことで、ようやく、この作品は成立すると思っていました。その期待以上に、内野さんは阿久津の人生を生き抜いてくれました。