【竹田麗央の強さの秘密③】「小さい頃から真面目で、よう飛んどった」(熊本の皆さん)
今年圧倒的な強さで年間女王となった竹田麗央。ホンワカ系女王は口数が少なめでいつもニコニコしている。しかし、いったんドライバーを握ると「飛距離では負けたくない」という自他ともに認める「負けず嫌い」も相まって“ぶっ飛び女王”となる。21歳の新女王はどのように育ったのか、その素顔は。小さい頃から見てきた地元の方々の声をご紹介しよう。【全3回中3回】 竹田麗央の地元をご案内!
竹田が小学生時代から通っていた龍田ゴルフ練習場は『オーイ!とんぼ』の舞台にもなった50年続く練習場。プロゴルファーの母・哲子さん、賞金女王に2回輝いた叔母・平瀬真由美プロもジュニアの頃から練習していたという。
井嶋康博さんは、「当時から体格が大きかった。ご家族皆さん大きく、スポーツマン一家です。話をしたり携帯をいじることもなく、毎日黙々と1人で練習していました。隣に作っているパター、アプローチ、バンカー練習場でも一生懸命やっていましたね。最初の頃は送り迎えがあったけど、高校の頃からは自宅まで2~3キロの距離を走って帰ってもいました。 一般の男性と同じくらい飛ぶフェードボールも素晴らしいなあと思っていたから、いずれプロになるんだろうなあと思ってはいましたけど、女王はびっくり。プロテストに1発合格してすぐにシードが取れたのも大きかったと思います。でも当時からアメリカを目指している雰囲気もあったなあ。ここにあるテレビで、竹田プロが活躍するアメリカツアーの映像も流せたらいいですね」とエールを送る。
所属するヤマエが経営し、竹田も練習に通う津浦ゴルフアリーナは“RIO愛”に溢れる。道路沿いの看板にもRIO、受付の前に等身大のRIOパネル、ロビーにもRIOの写真やグッズを展示、自動販売機にもRIO……会長肝入りのRIOルームには最新トレーニングマシンを設置し、2階にはRIO打席もある。
梅田穣さんは「ここは竹田プロのために作ったようなもの(笑)。会長がお父さんのショップのお客さんだった関係で、麗央プロを応援するようになって。1勝はすると思っていましたけど、まさか8勝もするとは。初優勝のバンテリンのときは皆、タオルなど持って行って応援しました。会長命令です(笑)。12月にここに麗央プロが来たとき、明治カップで優勝したときの副賞のチョコレートなどをたくさんくれて、皆喜んでいました。一生懸命サインもしてくれて。ホワッととしてるのがいいんですけど、きちんともしているんですよね。看板は毎回書き換えてます。連続優勝のときは大変です。お客さんに『まだ書き直していない』と言われますし(笑)。麗央プロと同じく、この練習所もナンバーワンになるように頑張りたい。アメリカに行って寂しいけど、あの飛距離と体力があれば向こうでも勝つ可能性は高いですよね。応援に行けるならそうしたいです」。