【睡眠専門医が回答】加齢にともなう睡眠の悩み…良質な睡眠をとる方法って?
子どものころのようにスヤスヤぐっすり眠れていますか? 加齢にともない眠りの質にも変化が訪れます。専門家が良質な睡眠についてアドバイス!女性と男性、それぞれの睡眠の悩みについてお答えします。 【画像】【睡眠専門医が回答】加齢にともなう睡眠の悩み…良質な睡眠をとる方法って?
睡眠ホルモンのメラトニンは40代で6分の1にまで減少
良質な睡眠には体温や自律神経、ストレスなどさまざまな要素が関わります。「中でも大事なのが、眠りを誘う働きをするホルモンのメラトニン。個人差はありますが、分泌量のピークは9~10歳で、40代に入ると6分の1にまで減って眠りが変わってきます。だから40代になったら睡眠力が落ちているんだと意識して」と白濱さん。まずは下のチェックテストで今の睡眠を見直してみて。さらに夜のルーティンを取り入れて睡眠の質をよくしましょう!
ここ3日間の睡眠を振り返ってみて あなたの睡眠の質Check
□ 眠る直前までスマホを見ている □ よく電気をつけたまま寝落ちする □ 22時以降に晩ごはんを食べる □ 休みの日は平日よりも1時間以上長く寝ている □ 寝る直前に歯をみがく □ 朝起きてもカーテンを閉めたまま □ 靴下をはいたまま寝る □ 仕事中に眠くなる □ 電車で座ったとたんに寝てしまう □ 布団に入ってから30分以上眠れないことがある □ 睡眠時間は足りているはずなのに、すっきり起きられない 3つ以上当てはまったら、質が悪くなっている傾向あり! ※『寝つきが悪い、すぐに目が覚めてしまう人のお助けBOOK』(主婦の友社)より抜粋
【女】眠りが浅くなってきて、朝起きた瞬間から疲れ気味。ぐっすり眠る方法はありますか?(39歳)
A ぐっすり眠る鍵は、“体の中の体温(深部体温)”。体温が下がるときに眠くなるので、あえて一度上げるといい! 人は深部体温が下がると眠くなります。また、よく眠れる人の深部体温にはリズムがあり、夕方にピークを迎えてその後ゆるやかに下がり、夜に眠気が訪れます。ぐっすり眠るためにこの作用を使うのがおすすめ。具体的には湯船で体を温めるなど、体全体の体温を一度上げること。その反動で体温が自然と下がり、眠りにつきやすくなります。 ●ぐっすり眠るためのおすすめ夜ルーティン 1 寝る1時間半前までに入浴。首シャワーストレッチで深部体温を上げてもOK ぬるめの湯に最低10分つかると効果的。少し熱め(43℃)のシャワーで首ストレッチを行うのもgood シャワーを固定し、少し熱め(43℃)のシャワーを首の後ろに5~10分ほどかける。 指を組み、首の横のくぼみに親指を当て、上下にゆっくり動かしながら1分ほど軽くもむ。 2 寝る1時間前までに歯みがきをする 歯ぐきを刺激するとメラトニンの分泌量が減るという研究報告が。寝る直前の歯みがきは睡眠の質を悪くするリスクがあるので、1時間前までに。 3 スマホを見るのをやめる。疲れ目の人は蒸しタオルもgood ブルーライトは眠りを誘うメラトニンの分泌を減らすので×。ぬらしたタオルをレンジで温め、目を癒すと緊張がとれ、眠りモードに。 4 寝る前の5分間だけでも、自分のための余白時間を作る SNSで情報を追いがちな今、意識的に頭を休ませて。音楽やアロマを楽しんだり、ゆっくり呼吸すると体のお休みスイッチがONに。 5 布団に入ったら、深部体温を下げるために大の字で寝る 手足を伸ばすと体の熱がこもらず血流もよくなり、手や足から熱が放出されやすくなる。深部体温がスーッと下がって眠りの世界へ。