【特集】ボディビルで世界へ 工場で働きながらトップを目指す31歳の女性 世界の強豪が集まる大会に出場 カメラが密着 《新潟》
◆大会まで1か月
大会まで1か月を切ったこの日。ジムにおじゃますると……。 Q)3ヵ月で何キロくらい絞れたんですか? 【鈴木果奈さん】 「10キロ」 Q)(腕の筋肉を見て)相当すごいと思いますけど。 【鈴木果奈さん】 「まだ、お腹はもうちょっと…まだ多い。もうちょっと薄くなってくれると…」 「トレーニングは重量を追わずに高回数で、息が上がる・心拍数を上げることに切り替えたので」 鈴木さんの、夢への挑戦。第一関門は、11月に東京で行われる「ジャパンプロ」。 日本全国から、世界を目指すプロが集まる大会です。 【鈴木果奈さん】 「夢は海外に行って、海外の選手と並ぶこと。一番いいのは表彰台の真ん中に立ってオリンピアのカードを持ち上げている姿を見せられたらいいですが、せめて結果で勝ちたいと思っています」
◆筋肉量だけでなく美しさも
体を絞るため、食事にも変化が。 仕事中のランチタイムでは……。 Q)今日のメニューは? 〈鈴木果奈さん〉 「卵白と鶏むね肉とえのきの蒸し焼きとカボチャ。ごはん(米)をやめたのは10月ぐらいかもしれません」 Q)あとどれくらい絞るんですか? 〈鈴木果奈さん〉 「数字で言ったら3キロくらい絞りたいですね。でも、もう20日くらいしかないので…。どうでしょう。あんま考えすぎちゃうとストレス溜まっちゃうので、考えないようにしています」 世界のプロ選手と肩を並べるためには課題をクリアしていかなければいけません。 鈴木さんが出場する、ビキニというカテゴリーは筋肉量だけではなく、美しさも求められます。 ヘアスタイルやメイク、ウォーキングやポージングも審査の重要なポイントだといいます。
◆大会2週間前
鈴木さんは、課題のひとつでもある、ポージングの練習を行っていました。 「右のひざ、1センチこっち。右手、もう1センチ下」 「歩くとき人差し指がちょっと強い」 「Face to the back」 ポージングの指導をしているのは、自身も選手として活動している、トレーナーの北良乃さん。 Q)指1センチとか、足何センチとか、そんなに細かいんですか? 〈トレーナー 北良乃さん〉 「そんなに細かい。客観的に選手のバランスがよく見える関節のポジションや角度にもっていかないと。これをなかなか1人でやるのは難しくて……」 5年前から筋肉の見せ方やポージングを中心に鈴木さんのサポートをしています。 〈トレーナー 北良乃さん〉 「成長ぶりで言うと体は明らかに成長しているんですけど、メンタル面、その辺はまだ一緒に歩まないといけないです。順位がどうであれ、彼女が納得できる試合になるように全力で力を貸していきたいと思います」