経済対策で追加補正急ぐ 再選の新田知事が来社 国に合わせ、臨時会視野
富山県知事選で再選を果たした現職の新田八朗氏(66)は28日、当選あいさつで富山新聞社を訪れた。石破茂首相が政権を継続し、物価高対応を含む経済対策を実行するための大規模な2024年度補正予算案を編成したい考えであることに「一日も早い経済対策を打たなければならない」と同調。国の予算が決定すれば、県も県議会臨時会の開催を視野に追加補正予算の編成を急ぐ意向を示した。 新田知事は石破首相について「われわれ全国知事会は本当に期待している」と述べ、地方創生の取り組みを強化する首相を改めて評価した。 その上で、27日投開票の衆院選で自民、公明両党が大幅に議席を減らし、政権を維持できるかが焦点となっていることに「政争をしている余裕はない」と強調。国民のためにという視点で補正予算編成に早く着手するよう求めた。 ●1区2氏当選「歓迎」 衆院選富山1区で自民の田畑裕明氏が5選を果たし、立憲民主の山登志浩氏が比例復活したことには「県選出の国会議員が1人でも多くなることは、地方自治を担うものとしては心強い」と歓迎した。 2区の自民、上田英俊氏、3区の自民、橘慶一郎氏を含め、当選した4氏に対しては人口減少や国土強靱化などの重要課題に対応するよう活躍を期待した。 ●陣営目標を達成 自身の選挙戦については「今まで届いていなかった方々に声と手を届けようとしてきた。一定の効果があったと受け止めている」と述べ、陣営が目標に掲げた投票率50%、得票率80%、得票数34万票を達成したことに満足げな表情を浮かべた。